2010 Fiscal Year Annual Research Report
バーチャルCT気管支内視鏡を用いた気管内吸引教育システムの構築
Project/Area Number |
21592703
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Research Institution | Gunma Prefectural College of Health Sciences |
Principal Investigator |
小倉 敏裕 群馬県立県民健康科学大学, 診療放射線学部, 教授 (40369369)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 かほる 桐生大学, 医療保健学部, 教授 (60258879)
土井 一浩 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 講師 (70381308)
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Keywords | 看護学 / 放射線 / バーチャルリアリティ |
Research Abstract |
22年度、コンピューテッドトモグラフィデータを用い、気管のバーチャル(仮想)内視鏡画像および頚部三次元画像を構築し、任意の気管内の仮想内視鏡画像をリアルタイムに観察できるシステムを構築した。そして気管内吸引ドレーン挿入時の解剖学的位置を明らかにし、安全かつ非侵襲的に看護学生が実践に近い状態で、気管内吸引技術を習得させることができる教育システムの完成に向けて準備を行った。次年度はモデル人形を用いた気管内吸引トレーニングのみの学習、仮想気管(支)鏡および頚部三次元画像を用いた気管内吸引トレーニング教育システムを併用した場合の教育効果を調査する予定で、そのための、アンケート調査の内容を考察した。佐々木かほる、土井一浩はモデル人形を用いた時の気管内吸引教育の実際と問題点を提示し、また、小倉敏裕および土井一浩は頚部三次元画像を用いた気管内吸引トレーニングシステムがより効果的に学生に適用できるように指導方法および気管内吸引トレーニングシステムの使用の方法、およびトレーニングの手順を考察した。 学生教育への実施の前に、自ら仮想気管内吸引トレーニングを体験したところ、実際の人間の口腔内は、口腔を広げて作成されたモデル人形と異なり、意外と狭く感じられ、口腔内粘膜にぶつかる可能性が高かった。しかし、気管および気管支は常時開いているため。容易に挿入、観察できることが分かった。このような点も考慮しながら実習を進める手順を考える必要があった。仮想ドレーンを挿入した時の先端画像および、頚部三次元画像上における仮想ドレーンの位置は当初考えていたように容易に描出することが可能であった。今後、モデル人形を用いた気管内吸引トレーニングのみの学習、仮想気管(支)鏡および頚部三次元画像を用いた気管内吸引トレーニング教育システムを併用した場合の教育効果を実習実践の後に実施するアンケート調査によって判定する。
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Research Products
(14 results)