2011 Fiscal Year Annual Research Report
バーチャルCT気管支内視鏡を用いた気管内吸引教育システムの開発
Project/Area Number |
21592703
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Research Institution | Gunma Prefectural College of Health Sciences |
Principal Investigator |
小倉 敏裕 群馬県立県民健康科学大学, 診療放射線学部, 教授 (40369369)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 かほる 桐生大学, 医療保健学部, 教授 (60258879)
土井 一浩 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 講師 (70381308)
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Keywords | 看護 / 教育 / CT / 三次元 |
Research Abstract |
『看護基本技術』の学習項目の中の呼吸・循環を整える技術として吸引(口腔、鼻腔、気管内)がある。口腔、鼻腔、気管内の吸引は臨床現場において頻繁に行われ、また、それが実施されない場合、生死に関わる問題となる。口腔、鼻腔内より深部の気管内吸引は直接観察できる部位ではないため、技術指導に困難が伴い、気管内が観察できた状態での指導が望まれていた。本研究ではCTデータを用い、気管のバーチャル(仮想)内視鏡画像および頚部三次元画像を構築し、任意の気管内の仮想内視鏡画像をリアルタイムに観察できるシステムを構築した。本システムの使用により、仮想内視鏡画像とともに位置情報がリアルタイムに頚部三次元画像上に表示され、視点の位置と喉頭軟骨など特定の位置からの距離も三次元的に計測可能となった。授業でのアンケート調査の結果として1.実際の臓器の位置関係がよく理解できる。2.授業内容へ興味・関心が持てた。3.管腔内部が具体的にわかった。4.学習に対する向上心が高まった。5.このような画像を用いた仕事に魅力がわいた。6.このような技術を使って患者さんを助けてあげたいと思った。7.解剖学の学習をする方法として有用である。などが得られた。本研究において構築した気管内吸引トレーニングシステムは仮想的に吸引ドレーンを挿入した位置の人体の気管内仮想内視鏡画像がリアルタイムに観察でき、自由に上下左右に視野方向を変化させることができ、安全かつ非侵襲的に看護学生が実践に近い状態で、気管内を観察させることができた。また、学生個人個人が自宅で学習できる気管内吸引教育システムを構築することができた。さらに本法は、学習に対するモチュベーションを向上させることもできた。結果は第13回日本放射線技術学会関東部会において、小倉敏裕,土井一浩,大川美千代,佐々木かほる,バーチャルCT気管支内視鏡を用いた気管内吸引教育システムの構築というタイトルで発表した。
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Research Products
(5 results)