2011 Fiscal Year Annual Research Report
看護現場における犯罪被害者への対応の実態およびニーズの検討
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21592717
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Research Institution | Oita University of Nursing and Health Sciences |
Principal Investigator |
関根 剛 大分県立看護科学大学, 看護学部, 准教授 (70333565)
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Keywords | 犯罪被害者 / 医療機関 / 看護 / 被害者支援 |
Research Abstract |
(1)犯罪被害者の医療機関における経験とニーズの聞き取りインタビューについて、遺族がほとんどであったインタビューに、交通事故等で受傷した被害者および被害支援者等へのインタビューを追加した。 (2)犯罪被害者等を受け入れた経験のある医療関係者、被害者支援団体にあって医療機関へ入院した被害者への支援を行った相談員への聞き取り調査を実施した。特に、性被害支援看護師へのインタビューから、性被害者の医療機関におけるニーズを追加した。また、高速道路バス事故被害者への支援者へのインタビューから、家族から離れて入院する居住県外において入院した被害者に特徴的なニーズなどを追加した。 (3)救急救命センターを有する医療機関に対して、PTSDと関連する被害者等に関する研修および看護師の二次受傷対策に関する調査を実施した。85病棟の有効回答があり、災害支援や終末期医療、患者暴力についての研修は多いが、犯罪被害者に関する研修は実施されていないこと、看護師の二次受傷対策が十分に実施されていない実態が明らかになった。 (4)医療関係者を対象とした研修については、教材として追加するべき情報があると考えられた。そのため、犯罪被害支援者が医療機関にかかる被害者を支援するための留意点に関する研修教材試作と評価を実施した。5支援団体の研修担当者・相談員等15名による、研修教材の実施と支援例等の追加、コメントを得て、ほぼ必要と思われる内容を網羅した試作教材を修正・完成させた。本教材については、今後、民間の犯罪被害者支援センターを対象としたテキストや教材等として提案・利用する。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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