2010 Fiscal Year Annual Research Report
医療の意思決定プロセスにおける患者・家族と共にある日本の看護実践モデルの構築
Project/Area Number |
21592732
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
伊東 美佐江 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (00335754)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TURALE Susan 山口大学, 医学(系)研究科, 教授 (30420516)
掛田 崇寛 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (60403664)
村上 京子 山口大学, 医学(系)研究科, 准教授 (10294662)
服鳥 景子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (10335755)
林 信平 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 助教 (90515785)
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Keywords | 意思決定 / 患者の自律 / 家族 / 看護倫理 / 看護実践モデル |
Research Abstract |
本研究は、医療に対して行う重要な倫理的意思決定において、患者・家族の自律性への好み、家族関与の実態とその影響要因や家族機能との関連性、および患者や家族と看護師の意思決定様式に関する認識とどの様な状況でどのような対処方法を取っているのか、その根拠を明らかにすることを目的としている。そして、医療の重要な意思決定プロセスにおける患者・家族と共にある日本の看護実践モデルを構築することを最終的な目的としている。 平成22年度は、Decision Control Preferences Scale (DCPS)修正版の日本語訳とBack translationの確認が、研究協力者であるNolan博士と連絡を取りながら行われた。そして、Nolan博士らの研究チームと米国にて会議を持ち、今後のDCPS修正版(日本語版)の運用方法や研究の進め方について討議を行い、米国の数か所で運用されているDCPSの運用状況や研究結果の会議への参加、また、実際の臨床場面におけるDCPS使用の視察となどを行い、今後の研究の進め方を確認した。 こうした検討結果を踏まえ、日本における現地調査の準備を進めるとともに、学会等を通して様々な看護学者とともに、特に多民族で構成されているハワイやアメリカ合衆国の現状、日本との相違や看護実践モデルに関する理論的精査における専門的知識や情報を交換しながら、意見交換を行った。グローバルな視点での医療制度改革と看護実践について情報を得ることができ、社会文化的側面に配慮した意思決定における文化的相違や類似性の可能性について討議した。
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