2010 Fiscal Year Annual Research Report
誤嚥を予防する食事時のポジショニングに関する教育モデルの構築
Project/Area Number |
21592733
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Research Institution | The Japanese Red Cross Hiroshima College of Nursing |
Principal Investigator |
迫田 綾子 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 教授 (70341237)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 裕子 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 助教 (20446066)
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Keywords | 誤嚥 / 食事 / ポジショニング / 肺炎予防 / 教育モデル |
Research Abstract |
本研究の目的は、摂食・嚥下障害のある高齢者の食事時のポジショニングを検証し、誤嚥を予防するため食支援教育モデルを構築することである。平成21年度は、文献検討:国内外の食事時のポジショニングに関する文献及び誤嚥性肺炎患者の入院する病棟看護師に対し食事時のポジショニングの現状調査、入院患者には了解を得て食事時のポジショニングのビデオ撮影を行った。 22年は、以下の研究を実施し成果を得た。 1. 一次調査の看護師65名を対象としたデータを、今年度集計し分析した。結果は、誤嚥予防に関連するポジショニング行動は低率であり、知識及び技術的な教育が必要であることがわかった。 本結果は、「2011ICN学術集会マルタ」で、2011年5月7日に発表予定。 2. 二次調査の食事場面の動画及び静止画データを、研究協力者と共に毎月1回分析する時間を設定し、課題と適切なポジショニングの方向性を検討した。看護師の認識と実際の行動は異なっており、食事時のポジショニングや食事介助について、適切な介入が必要であった。 3. 教育モデルの構築のための準備 (1) 教育の現状調査として、看護技術テキストの記載状況を調査した。テキストには誤嚥予防のポジショニングの記載はないことから、誤嚥予防と安全な食事介助のための基礎的な教育が必要であった。 (2) ポジショニングに関する先進的な病院研修、及びモデルに関してリハビリ専門職の助言を受けた。 (3) ポジショニングモデル試案を作成し、教材作成用のシナリオを作成中である。
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