2009 Fiscal Year Annual Research Report
注視行動ビジョン・リサーチに基づく看護師の注射事故防止システムの開発
Project/Area Number |
21592734
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Research Institution | The Japanese Red Cross Hiroshima College of Nursing |
Principal Investigator |
川西 美佐 The Japanese Red Cross Hiroshima College of Nursing, 看護学部, 准教授 (80341238)
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Keywords | 看護学 / 医療事故防止 / ビジョン・リサーチ |
Research Abstract |
1.研究目的 研究目的は、注射実施過程における看護師の確認行為に焦点を当て、注視行動を分析してエラーが起きにくい新システムを開発し、その実用性を評価することである。平成21年度は、「目標1.看護師の注射実施過程において、確認行為の際に、看護師が何処を、どの程度の時間、どのような順路で見ているかを、注視点追跡システムにより計測する」に取り組んだ。 2.研究成果 平成21年度は、注視点計測のプレテストと分析を次のとおり行った。 (1)計測期間:平成21年9月(2)計測場所:日本赤十字広島看護大学看護実習室(3)対象者:看護師11名、高校生21名(4)計測方法:(1)注視点計測用に、看護師の注射実施場面の動画を「指差し呼称確認あり/なし」の2パターン作成した。(2)計測場所に注視点追跡システムTobiiX120を設置し、スクリーンに計測動画を投影して対象者に注視して貰い、2パターンにおける視線の動きを計測した。(5)分析:「指差し呼称確認あり/なし」における視線の凝集性を比較し、看護師と高校生それぞれに指差し呼称確認の有効性を確認した。また、プレテストの結果から、計測方法と分析方法の課題を明らかにし、平成22年度の本調査の準備を行った。 併せて、本研究成成果の社会還元・普及として、平成21年度ひらめき☆ときめきサイエンス「あなたは間違いなく注射できるかな?模擬点滴をしながら自分の視線を測ってみよう!」を開催した。
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