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2010 Fiscal Year Annual Research Report

患者の手指汚染を低減する清潔ケア開発のための基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 21592736
Research InstitutionThe Japanese Red Cross Hiroshima College of Nursing

Principal Investigator

岡田 淳子  日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 准教授 (40353114)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 深井 喜代子  岡山大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (70104809)
Keywords手指汚染 / 感染予防 / 看護師 / 認識
Research Abstract

200床以上を有する病院に勤務している病棟看護師に、活動制限のある患者の手指清潔ケアについて自作質問紙による実態調査を行った。質問紙は活動制限のある患者を3つの区分に分け、手指清潔ケア方法はウェットティッシュ、手指消毒剤、おしぼりタオル、手浴、流水とし、それぞれの実施する時期・頻度・理由など5項目について調査した。交差感染予防の方法や考えについては自由記載で回答を得た。
患者への手指清潔方法は、簡便なおしぼりタオルが患者の活動制限レベルに関係なく実施率が85~90%と最も高く、手指消毒剤や流水手洗いの実施率は低くかった。一方で、60%以上は週1回の入浴を行い、週2~3回以上は清拭を実施している実態から、手指清潔ケアを単独で実施するのではなく、全身の清潔ケアに含められていると考えられる。また、除菌効果の高い流水手洗いは38.4%から活動が拡大していく患者では67.5%に上昇し(p<0.05)、手浴は活動制限のある患者ほど実施率が高い傾向にあった。しかし、手指清潔ケアを実施しない理由に「時間的余裕がない」70.1%や「手指衛生の意識がない」27.2%と回答していることから、多忙な業務のなかでは優先順位が下がることや関心の薄さがあることも否定できない。
実施時期と頻度では、いずれの患者においても、患者の手指汚染時・依頼時に高頻度で実施している。眼に見える汚染や患者からの依頼など何らかのサインがみられる場合に実施していることが明らかになった。一方、起床・就寝時の実施頻度は低く、食事・排尿・排便時では全介助患者への実施が他の患者に比べ有意に低かった(p<0.05)。実施しない理由のなかに、「患者の手が汚れてない」23.4%との回答があり、日常生活動作を他者に委ねている患者の手指は、接触もなく汚染されないと考えられている可能性がある。実際には活動制限のある患者ほど手指汚染度は高く、患者の手指も交差感染の原因となっているという事実を看護師に周知していく必要があることが示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 外来治療を受ける患者の手指汚染度評価2010

    • Author(s)
      岡田淳子, 山水有紀子, 深井喜代子
    • Organizer
      第30回日本看護科学学会学術集会
    • Place of Presentation
      札幌市
    • Year and Date
      20100000

URL: 

Published: 2012-07-19  

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