2011 Fiscal Year Annual Research Report
看護師に求められているエンプロイアビリティの実証的研究
Project/Area Number |
21592737
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Research Institution | Hokkaido Bunkyo University |
Principal Investigator |
立石 和子 北海道文教大学, 人間科学部, 准教授 (80325472)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒見 隆信 佐賀大学, 医学部, 教授 (30150410)
谷岸 悦子 杏林大学, 保健学部, 准教授 (30248968)
前田 由紀子 西南女学院大学, 保健福祉学部, 講師 (10412769)
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Keywords | 看護師 / 看護教育学 / 高等教育 / チーム医療 / コンピテンシー |
Research Abstract |
大卒看護師のコンピテンシーの獲得能力およびチーム医療の中で必要とされているエンプロイアビリティ(雇用可能能力)について、看護系大学卒業生を受け入れる臨床現場の現状および問題点を明らかにすることを目的とした。最終年度ということでこれまで収集したデータを分析した。(1)エンプロイアビリティの教育モデルを構築するために看護職にどのように関わるのか用語の定義を検討した。(2)以前からの研究課題である総合病院へのアンケート結果、新採用者へのインタビュー結果の再分析および大卒看護師の有する職業的コンピテンシーの実態・特色を再検討した。(3)チーム医療の中で看護師へ求められているコンピテンシーを抽出するため医師、看護師(管理者、実践者)に面接調査結果を分析し、現状の検討を行った。インタビュー調査の結果をまとめ以下の知見が得られた。 1.臨床で採用時に重要と考える新人看護師の能力は、看護基礎教育で教育する看護に関する知識・技術だけでなく、日常の生活活動の中で身につけておく態度や能力が多く含まれていた。2.看護基礎教育の場では、看護を実践する力を支える生活力、《日常生活の行動力》を育てる指導・教育から始めることが必要とされてきていた。3.【自己学習能力】は、自分の能力認識に基づき、自分の目標や目指すモデルを持つことにより問題を解決していく【行動力】につながっていく。4.つまずきを乗り越える姿勢や体験が持てるように、学生の臨地実習時に臨床指導者や実習担当教員は学生を支援する。5.新人看護師への指導・教育は、個々の目標設定に対して段階的に個別の状況に合わせて、自己評価と他者評価により目標到達を確認しながら進められている。
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