2009 Fiscal Year Annual Research Report
乳房温存術後に放射線治療を受ける乳がん患者に対する看護援助モデルの開発
Project/Area Number |
21592742
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
二渡 玉江 Gunma University, 医学部, 教授 (00143206)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神田 清子 群馬大学, 医学部, 教授 (40134291)
堀越 政孝 群馬大学, 医学部, 助教 (80451722)
武居 明美 群馬大学, 医学部, 助教 (70431715)
中西 陽子 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 教授 (50258886)
廣瀬 規代美 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 講師 (80258889)
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Keywords | 乳がん / 温存療法 / 放射線治療 / 看護援助 / モデル |
Research Abstract |
今年度は、研究課題に関連した文献検討とその結果をもとに、質的・量的研究に向けた準備を行った。 1.乳房温存術を受けた乳がん患者に関する看護研究の動向と課題 1999年から2008年までに日本国内で掲載された乳房温存術を受けた乳がん患者に関する論文から,研究の動向と課題を明らかにした.「医学中央雑誌」を使用し,「乳がん」「看護」「乳房温存術」「乳房温存療法」をキーワードに検索を行い,研究デザイン,方法,内容分析した.その結果、対象文献は49論文であり,量的研究が53.1%と半数以上を占め,研究デザインは,因子探索的研究が最も多く57.1%であった.研究内容は「心理的変化とストレスコーピング」(18コード:36.7%),「治療に伴う機能障害の予防と生活への影響」(7コード:14.3%),「治療選択やQOLに影響する要因」(8コード:16.3%),「治療に関連した情報提供と支援ニーズ」(5コード:10.2%),「看護介入プログラムの開発とケア実践の評価」(11コード:22.4%)の5つのカテゴリに集約された.以上の結果は,乳房温存術や継続治療がもたらす心身両面への影響をQOLの視点から捉え,心理的な看護介入プログラムによる介入研究がなされるようになってきていることを示している. 2.乳房温存術後放射線治療を受ける乳がん患者に対する専門職のケア内容の把握 乳がん看護認定看護師を対象に行うケア内容の把握のための質問紙作成を行った。乳腺看護外来を担当するがん看護専門看護師候補生と同じく乳腺看護外来を担当している乳がん看護認定看護師に、患者の抱える問題状況および実施・必要と認識しているケア内容について聞き取り調査を行った。その結果をもとに共同研究者と質問紙項目の洗練を行った。
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Research Products
(2 results)