2010 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病チーム医療を推進する看護師のスキルアップ戦略
Project/Area Number |
21592746
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
多崎 恵子 金沢大学, 保健学系, 助教 (70345635)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲垣 美智子 金沢大学, 保健学系, 教授 (40115209)
八木 邦公 金沢大学, 附属病院, 助教 (30293343)
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Keywords | 糖尿病 / 看護師 / チーム医療 / スキルアップ / 専門性育成 |
Research Abstract |
平成22年度は、平成21年度に収集したデータをさらに読み込み、その解析とディスカッションにて、糖尿病チーム医療を推進する看護師の専門性の構造を明確化することを中心に実施した。ディスカッションに参加したのは、患者にとって効果的な教育プログラムを実践している糖尿病医療チームに所属する糖尿病療養指導士の資格をもつ数名の看護師である。その結果、チーム医療の推進の基盤として、「その患者が糖尿病をもちながら生活しこれからも生活していくであろう姿を思い描ける」看護の能力が重要であることが明らかになった。そして患者の立場にたって、「その患者がそのような生活の中でうまく糖尿病療養を続けていけるには何がポイントかをアセスメントし患者が今回力をつけていくべき目標を明確化しチーム間で共有することにはたらきかける」ことが看護の重要な役割であることが明確化した。そのうえで患者の今後も糖尿病をもちながら生活していく中で起こりうる「患者の揺れ動く体や心の状態につきあっていけるチームとして成長することを目指し、それぞれの専門的な知識や技術を提供しあい協働していく調整を行う」ために看護師は力を尽くしていかなければならないことが明らかになった。これらの看護師の担うべき役割を自己評価視点とし具体的な項目出しを行い自己評価票を作成した。今後はこの自己評価票を用いた調査により項目の精選、信頼性・妥当性の検証を行っていく。
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