2009 Fiscal Year Annual Research Report
脊椎手術患者における入院前患者教育プログラムの開発と有用性の検討
Project/Area Number |
21592754
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
当目 雅代 Kagawa University, 医学部, 教授 (20259435)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野口 英子 香川大学, 医学部, 助教 (40403779)
小笠 美春 香川大学, 医学部, 助教 (70544550)
新井 恵津子 香川大学, 医学部, 助教 (00552788)
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Keywords | 周手術期看護 |
Research Abstract |
本研究では、手術後行動変容を伴う脊椎手術を受ける患者の入院前患者教育プログラムの開発と評価を通して、入院前患者教育の有用性を明らかにしたいと考える。平成21年度は第1フェイズである患者教育評価指標として待機手術患者用心配事尺度の開発のため、「質問項目の選定と質問紙の作成」、「待機手術患者への予備調査による質問項目の精選」を行うことを予定していた。質問項目の選定において心理学尺度開発に関連した図書の購入を行った。また、小笠・新井による文献検索により関連資料の収集を行った。待機手術患者用心配事尺度開発のため、尺度開発検討会を設けた。この検討会のメンバーには、心理学教授1名、心理学助教2名、看護師2名を含んだ。そのため、大阪人間科学大学心理学科山田冨美雄教授の専門的知識の提供を得るため大阪人間科学大学を訪問し、4回の検討会を開催した。心配事の構成要素は、(1)手術関係の文献から「心配事(関心事)」の抽出、(2)待機手術患者へ面接調査からの抽出、(3)A大学付属病院に勤務する外科系看護師100名に自由記述式でアンケート調査からの抽出を行った。これらのデータを類似の項目に分類し、抽象度を上げながら精選した。最終的に「待機手術患者心配事尺度項目案」として50項目が抽出された。回答方法は、「心配である」「どちらかというと心配である」「どちらかというと心配でない」「心配でない」の4件法とした。調査対象者は、全身麻酔で手術を受ける患者。18歳以上の成人・老年患者。手術により退院が可能な患者である。質問紙の作成後、A大学医学部附属病院において待機手術患者(項目数×3~4倍の人数)を対象に予備調査を行いデータの確保に努めたが、目標対象数までには至っていない。
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