2011 Fiscal Year Annual Research Report
重症患者への臨床活用を目的とする不穏兆候スケールの開発とケアガイドの作成
Project/Area Number |
21592763
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
大川 貴子 福島県立医科大学, 看護学部, 准教授 (20254485)
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Keywords | 不穏兆候 / 重症患者 / アセスメント |
Research Abstract |
本研究は、重症患者への臨床活用を目的とする「不穏兆候スケール」の開発と、開発されたスケールに基づく「ケアガイド」を作成することを目指すものである。研究者らは、以前より「不穏兆候スケール」の開発に取り組み、6指標、4段階評価で構成されるスケールを作成した。この「不穏兆候スケール」の臨床活用を試みるにあたり、本スケールの評価者間信頼性、および、併存妥当性の検討を行うことが、本研究の第一の目的である。 対象は、a)術後ICU病棟に入室した患者25名と救急救命センター内のICUユニットに入室した患者25名の計50名であり、データ収集は、以下のように実施した。 (1)a)術後ICU病棟に入室した患者の場合:手術翌日よりICU退室までの期間、b)救急救命センター内のICUユニットに入室した患者の場合:本人又は家族より同意が得られた日よりICU退室までの期間、日勤帯および準夜帯の開始時点において、その勤務帯の担当看護師と研究者が共に患者の状態を観察し、不穏兆候スケールをチェックする。(評価者間信頼性の検討のため)(2)さらに、日勤帯の開始時点では、研究者は「日本語版NEECHAM混乱・錯乱状態スケール」も合わせてチェックする。(併存妥当性の検討のため)(3)分析は、評価者間信頼性の検討については、a.担当看護師と研究者の得点の相関を検討、およびb.2者間における評価項目毎のばらつきを検討する。併存妥当性の検討については、「不穏兆候スケール」と「日本語版NEECHAM混乱・錯乱状態スケール」の得点の相関を検討する。(4)上記の結果より、相関が低い場合には、不穏兆候スケールの内容を再検討し、修正を加える。上記方法にてデータ収集を進めたが、対象者数が十分得られず、統計的な分析を実施することができなかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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