2010 Fiscal Year Annual Research Report
外科系病棟における看護師への術後疼痛管理教育の効果に関する研究
Project/Area Number |
21592768
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Research Institution | Yamanashi Prefectural University |
Principal Investigator |
遠藤 みどり 山梨県立大学, 看護学部, 教授 (90279901)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松下 由美子 山梨県立大学, 看護学部, 教授 (00190455)
井川 由貴 山梨県立大学, 看護学部, 助教 (20453053)
山本 奈央 山梨県立大学, 看護学部, 助教 (30509427)
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Keywords | 外科系病棟 / 看護師 / 術後疼痛管理 / 教育 / 介入効果 |
Research Abstract |
外科系病棟の看護師を対象とした術後疼痛管理教育の効果を実施するために、先行研究をもとに試作した教育プログラムについて検討を重ねた。教育プログラム実施前の実態調査から、術後疼痛に関する教育機会が希少であること、患者の術後疼に対する認識は高いが、薬物療法等に対する理解が不十分であるために、未だに術後疼痛を緩和する方略に迷いがあること、他職種との連携が不十分であること、術後疼痛管理のスタンダードがないために思考錯誤していること等、が明らかになった。 そこで、教育プログラムの構成を、理論編と実践編に大別した。理論編の内容は、「術後疼痛の概念とメカニズム」、「術後疼痛アセスメントの目的と方法」、「術後疼痛管理における薬物療法とその看護」、「非薬物療法の種類と効果」、「チーム医療での術後疼痛管理における看護の役割」等とし、実践編では「事例による術後疼痛管理の実践演習」、術後疼痛管理のスタンダード例を挙げ、「各施設の術後疼痛管理の特性に応じたスタンダードを検討する演習」等を組み入れ構成した。またプログラムの実施において教育プログラムを受講する対象者が、教育プログラム内容を自己学習できるようにテキスト教材を作成し、活用できるようにした。 教育プログラムの実施に向けて、集合形式と個別対応(施設毎)形式での研修形態を構築し、教育プログラムの運用マニュアルを策定、山梨術後疼痛管理研究会のメンバーを中心にプロジェクトチームメンバーが教育プログラム実施の役割遂行が計画的かつ具体的に行えるように策定した。
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