2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21592772
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
山本 裕子 大阪府立大学, 看護学部, 講師 (40263272)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松尾 ミヨ子 聖マリア学院大学, 看護学部, 教授 (10199763)
池田 由紀 名古屋市立大学, 看護学部, 准教授 (80290196)
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Keywords | 看護学 / 糖尿病 / 診断後早期 / 学習支援 / 教材開発 |
Research Abstract |
本研究では2型糖尿病診断後早期の患者にとって必要な学習支援の教材を作成し、その評価を行うことを目的としている。平成23年度は、22年度に実施した学習支援教材作成と評価尺度の検討結果に基づき、介入研究を行った。 1)目的:教材を用いた糖尿病診断後早期の患者に対する学習支援プログラムの実施し、その効果を評価する。 2)対象:2型糖尿病と診断されて概ね3年以内の外来通院患者、男性8名、女性4名。 3)方法:介入群と対照群を性別によりマッチングし多準実験デザインで学習支援教材を用いた教育プログラムを実施し、評価した。 4)結果:(1)健康信念:介入群、対照群ともに介入1ヶ月後、3ヶ月後の時点において有意な変化は認められなかった。両群間においても有意な差は認められなかった。(2)糖尿病自己効力感:介入群、対照群ともに介入1ヶ月後、3ヶ月後において有意な変化は認められなかった。両群間においても有意な差は認められなかった。(3)糖尿病セルフケア行動:介入群、対照群ともに介入1ヶ月後、3ヶ月後において有意な変化は認められなかった。両群間においても有意な差は認められなかった。(4)HbA1c:介入群では介入1ヶ月後において有意に低下したが、3ヶ月後では有意な差は認められなかった。対照群では介入1ヶ月後、3ヶ月後において有意な変化は認められなかった。両群間においても有意な差は認められなかった。(5)質的検討:介入群では学習支援プログラムに含まれるセルフモニタリングや看護面談を通して自己への気づきが深まっていた。 5)結論:対象者は早期のため、セルフケアや血糖コントロールの状態が良く、学習支援プログラムによる自己管理上の成果を見出すことは困難であった。糖尿病患者が増加している現在、学習支援プログラムについてさらに内容や期間を検討することや、対象者を増やして検討する必要がある。
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