2009 Fiscal Year Annual Research Report
呼吸器感染症状に関するセルフモニタリング促進プログラムの精錬
Project/Area Number |
21592775
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
森 菊子 University of Hyogo, 看護学部, 准教授 (70326312)
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Keywords | 慢性閉塞性肺疾患 / 呼吸器感染 / セルフモニタリング / 急性増悪 |
Research Abstract |
1. 研究目的 呼吸器感染による急性増悪を繰り返すCOPD患者に対する、呼吸器感染に関する知識の提供、呼吸器感染症状の測定・記録に関する技術の提供、定期的なサポートを含むセルフモニタリング促進プログラムの予備的研究結果をふまえてプログラムを再考する。再考したうえで、プログラムの検証を行う。 2. 研究内容 予備的研究の結果、退院2週間後は活動範囲が広がっていく時期であり、無理をすることで再度急性増悪に至る可能性があると考えられたため、電話でなく面談での介入とすることに変更した。その上で、プログラムの検証を行うために、Randomized Controlled Trial (RCT)の研究デザインで介入群とコントロール群を振り分け、10の評価指標によりプログラムの評価を行っている。 3. 成果 対象者数は介入群2名、コントロール群3名である。介入群は男性1名、女性1名で、年齢は70代1名、60代1名、コントロール群は男性2名、女性1名で、年齢は70代1名、60代1名、40代正名である。まだ6ヶ月後までのデータがとれていないが、介入群においては、呼吸器感染に関する知識の提供を行うことで、加齢とともに免疫機能が低下し肺炎になっても熱が出ない場合があること、痰の色の意味についての新しい知識を得ることができ、日誌に記載しているその日の自分の状態と照らしあわせながら、自分の健康状態についての認識が高まってきている。また、日誌をつけていく中で、自分の体温が1日でも変化があることに気づき、継続して体温をつけていこうという行動の変化がみられている。
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