2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21592781
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
佐藤 幹代 東海大学, 健康科学部, 講師 (00328163)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本間 真理 札幌医科大学, 医学部, 助教 (90423780)
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Keywords | 慢性疼痛(非がん性) / 病の語り / 医療情報 / インターネット |
Research Abstract |
1. 研究協力を得るのに先立ち、札幌医科大学で治療経歴のある慢性疼痛患者が、自主運営する患者会の活動に参加し講演を行った。当事者14名、リハビリテーション科医師2名、精神科医師1名が参加し、「当事者の語り」というテーマで、国内外における病の語りの取り組み、病の語りデータベース活用方法、患者と家族が闘病体験などを発信することの意義について討議した。参加者から、直接的な継続的な語りの「場」や、ウエブ上での間接的な語らいの「場」いずれも希望するニーズが明らかになった。引き続き「慢性疼痛患者の語り」をデータベース化し、直接的な語りの場が保証されない慢性疼痛患者の医療および生活全般に関する情報源を確立するための課題も明確にしていく。このほかに、札幌医科大学リハビリテーション科外来診療において、慢性疼痛患者の診療を見学し、研究対象の治療経過の把握を行った。研究者の所属する研究倫理審査は終了しており、データ収集にかかわる準備をさらに進める予定である。 2. 札幌医科大学麻酔科・リハビリテーション科・精神科主導の慢性疼痛患者会「くろぱんの会」に参加し、森田療法を用いた集団療法を受けた慢性疼痛患者の会話記録、過去5年分から、計7セッション(約300分)のデータを選定し分析を進めている。慢性疼痛患者の病の語りを理解する上での有用な資料を得られると考える。 3. 並行して、慢性疼痛の治療に関する国内外の文献検討と、米国における現地踏査を行い、慢性疼痛に対するマインドフルネス認知療法の資料を得、慢性疼痛に対する治療方略に関する知見を得た。
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Research Products
(2 results)