2010 Fiscal Year Annual Research Report
がん体験者・家族の「生活習慣立て直し対話の会」支援モデルの開発
Project/Area Number |
21592783
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Research Institution | Musashino University |
Principal Investigator |
遠藤 恵美子 武蔵野大学, 看護学部, 教授 (50185154)
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Keywords | がん / 生活習慣 / がん体験者・家族 / 支援モデル / マーガレット・ニューマン |
Research Abstract |
目的は、がん体験者とその家族(がんサバイバー)が、がんの再発・進行をめざして、生活習慣を自ら見なおし、より好ましい生活習慣の立て直しに自ら取り組もうという意識と行動の転換を促進するための方略を、がん体験者・家族と看護職者・研究者が協働で考案し、その効果的な方策を地域に波及させることができるように、「生活習慣立て直し対話の会」というプログラムとしてモデル化することである。 平成21年度に二俣川と武蔵野周辺で実施した2回の「対話の会」の成果を踏まえ、本年度は、プログラムに修正を加えた。修正点は、知識の伝授をめざすことは避け、(1)がんは自己の生活習慣にゆがみがあるというサインであること、(2)生活習慣を立て直すには自分のあり様を自分で認識する必要があること、(3)自己の身体に耳を傾けながら、自分の知恵を使って自分に合った生活習慣に立て直していくこと、をこのプロジェクトの信念とし、5回のセッションの度に、参加者とともに確認し合うということであった。さらに、この3つの信念を実践している修了生の体験談を組み入れることとした。 本年度のフィールドは相模原市であった。参加者は、がん体験者とその家族12名。さらに、このプログラムの考え方を看護職者や大学院生にも広めたいという考えのもとに参加者を募った。その結果、がん看護専門看護師3名、看護教員4名、大学院生4名が参加し、総計23名の会となった。積極的な交流が始まり、参加者自体に意識の高まりが生まれ、本プログラムの目的に近づくことができた。 その後、3つのフィールドの参加者から、このプロジェクト修了生の同窓会の希望が出された。生活習慣の立て直しを補強することと、仲間作りをサポートをする目的で、1回同窓会を開催した。来年度にも続けて同窓会を開催すると共に、本研究成果を参加者に提供することにより、生活習慣立て直しの意識をさらに高めたい。
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