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2009 Fiscal Year Annual Research Report

メラトニン分泌を指標とした乳児期早期の睡眠覚醒リズムの発達に関わる因子の分析

Research Project

Project/Area Number 21592789
Research InstitutionAkita University

Principal Investigator

篠原 ひとみ  Akita University, 大学院・医学系研究科, 教授 (80319996)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 児玉 英也  秋田大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30195747)
保田 ひとみ  秋田大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (00363119)
Keywordsメラトニン / 乳児 / 睡眠 / 唾液 / 育児環境
Research Abstract

生後4ヵ月までの乳児における睡眠覚醒リズムの発達とメラトニンの既日リズムの発達との関係、授乳や育児環境が及ぼす乳児の睡眠覚醒リズムの発達との関係を明らかにすることを目的に、生後1ヵ月、生後2ヵ月、生後3ヵ月の時点でアクティグラフによる睡眠覚醒リズムの観察、育児環境の調査、そして生後3ヵ月時の日中の唾液中メラトニン値を測定する方法を計画した。研究開始前に医学部倫理審査委員会の許可を得たのち、30名の乳児のデータ収集を目指している。現在6名の母親の協力が得られ、計画を進めている段階である。
本研究の開始前に、乳幼児の唾液中メラトニン濃度が睡眠-覚醒リズムの発達レベルの指標になるのか明らかにする目的で、生後3-15ヶ月の児67名の母親に、1)育児環境に関する質問紙調査、2)48時間の児の睡眠-覚醒行動、授乳と泣きの時刻の記録、そして同じ時期に朝起床後(6-9時)、昼(11-13時)、夕方(16-18時)、夜就眠前(20-23時)の1日4回(計8回)の児の唾液採取を依頼した。唾液中のメラトニン濃度を後日ELISA法にて測定し、児の睡眠-覚醒行動や育児環境との関連について検討した。その結果日中のメラトニン濃度の平均値は、朝40.1±35.3pg/ml、昼13.6±21.7pg/ml、夕14.6±24.7pg/ml、夜23.2±28.4pg/mlで、朝と夜の値は高値を示した。それぞれの値は月齢と負の相関が認められ、昼、夕に高濃度(10pg/ml以上)を示す児は3-5ヶ月に多く認められた。児の睡眠-覚醒行動との関連では、昼のメラトニン濃度と昼寝回数(正)、最長持続睡眠時間(負)、朝のメラトニン濃度と総睡眠時間(負)に相関が認められた。また、夕と夜のメラトニン濃度は1週間当たりの外気浴日数と関連が認められた。乳児期において日中のメラトニン上昇はしばしば観察されるが、その頻度は月齢とともに減少し、日中のメラトニン上昇は、各種の睡眠の指標と関連があり、児の睡眠-覚醒リズムの発達レベルとの関連が示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 乳幼児の目中の唾液中メラトニン濃度のプロフィールと睡眠-覚醒行動との関連2010

    • Author(s)
      篠原ひとみ、兒玉英也、吉田倫子、成田好美
    • Organizer
      第50回日本母性衛生学会
    • Place of Presentation
      パシフィコ横浜
    • Year and Date
      2010-09-28

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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