2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21592797
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
亀田 幸枝 金沢大学, 保健学系, 助教 (40313671)
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Keywords | エンパワメント / 尺度 / 妊婦 / 臨床 / 検証 |
Research Abstract |
本研究の目的は、妊婦のエンパワメント尺度(Version.1)を洗練・発展させ、臨床適用について検証することである。本年度は、平成21年度に行った妊婦のエンパワメントに関する文献検討を踏まえ、修正版尺度を作成することを目的としていた。しかし、連携研究者との討議により、妊婦のエンパワメント尺度を用いて出産前教育を縦断的に評価した調査結果を分析し、尺度の臨床適用への可能性を探ること、および尺度修正への示唆を得ることに研究計画を変更した。 調査概要と分析計画:I県の4施設で行われている出産前クラスに参加した妊婦を対象に、クラス参加前、クラス終了直後、クラス後1か月の3時点において、妊婦のエンパワメント・属性・行動遂行状況等を調査して得られた125名のデータを分析対象とした。本年度は、出産前クラスに関する基礎情報(クラスの目的、内容、運営体制等)の整理、および分析データの整理を行っている段階である。分析計画として、以下の3点を挙げた。(1)出産前クラスの評価ツールとしての有用性の観点から、クラスの目的とエンパワメントとの関係性、クラス前後におけるエンパワメント変化等について検討する。(2)パワーレスな妊婦の特徴を探求するために、妊婦の属性要因とエンパワメントとの関係性を分析し、臨床への活用について検討する。(3)クラス後1か月までのエンパワメントの推移、エンパワメントの高さと行動遂行との関係性を明らかにすることにより、エンパワメントの測定意義を追求する。次年度はこれらの分析を進めて成果発表する。
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