2012 Fiscal Year Annual Research Report
親となる過程におけるアセスメントツールとその査定に基づく妊娠期からの支援
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21592812
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Research Institution | Gunma Prefectural College of Health Sciences |
Principal Investigator |
行田 智子 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 教授 (20212954)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 親となる過程 / 親意識 / 子育て支援 / 妊娠期 / 育児期 / ケンプアセスメント / 両親調査 |
Research Abstract |
【目的】妊娠期~産後1年間夫婦に両親調査(ケンプ・アセスメント)に基づく査定と支援を行い、妊娠期からの親となる過程の支援を検討する。【調査方法】1.対象はX病院産科で通院出産した初産・経産夫婦各5組である。2.両親調査は妊娠中期と産後1ヶ月前後に行い、その他の面接と支援は妊娠期2回、育児期4回、病棟相談室等で約60分行った。3.調査内容は両親調査10項目、不安や心配、子どもへの思い、親になることへの考え、夫婦関係等である。また、不安状態(日本版STAI)、支援の満足度等を測定した。4.支援は両親調査の査定と夫婦のニーズに基づく内容と集団クラスを病棟看護者と共に行った。5.分析は両親調査の得点、夫婦の強み・弱み、不安状態や支援の満足度得点である。【結果】1.両親調査の得点及び内容:妊娠期「生育歴」は5点が初・経産夫婦各1組と経産の夫1人であり、頭部を叩かれ、厳しいしつけを受けていた。「喫煙・薬物等」は5点が経産夫婦1組と初・経産の夫各2人で、喫煙であった。「ストレス」は5点が初産夫婦2組、経産夫婦が3組と多く、妊娠経過に伴うものと第1子育児ストレスであった。経産夫婦2組は育児期に0点となった。「しつけに対する計画」は5点が経産夫婦1組であり、しつけには体罰も必要と考えていたが育児期は0点となった。2.支援プログラムと評価:妊娠期の得点が0点の場合は夫婦のニーズに対応し、得点があった項目は夫婦の課題(弱み)とした。妊娠期から夫婦で話合い、家庭や子育て、役割調整についてお互いの思いや考えを共通理解し家庭と親としての基盤を作った。その後は現在の状況や必要な情報を聞き、一緒に考え、夫婦の考えや思いを基に支援ニーズに合わせた。また、情報交換やリラックスを目的とした集団クラスを行った。支援評価はすべての夫婦が「お互いの考えを理解出来た」「親になっていく変化に気づけた」が4点以上であった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)