2010 Fiscal Year Annual Research Report
育児困難や虐待に悩む母の自己効力感を高めるペアレンティングプログラム第2版の開発
Project/Area Number |
21592820
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Research Institution | Ishikawa Prefectural Nursing University |
Principal Investigator |
西村 真実子 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (50135092)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堅田 智香子 石川県立看護大学, 看護学部, 講師 (70468221)
米田 昌代 石川県立看護大学, 看護学部, 講師 (80326082)
東 雅代 石川県立看護大学, 看護学部, 助教 (80457887)
曽山 小織 石川県立看護大学, 看護学部, 助手 (10405061)
和田 五月 石川県立看護大学, 看護学部, 助手 (90509572)
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Keywords | 親育ち支援プログラム / 子育て / 母親 / 育児不安 / 育児困難 / 虐待予防 / 完壁な親なんかいない |
Research Abstract |
「再会Nobody's Perfect(完壁な親なんかいない)親支援プログラム(1回2時間半の参加者中心のグループワークを3~5か月間隔で3回実施。以下再会NPと略す)」を4グループに実施し、計12回のセッションで話し合われた内容を質的に分析し、プログラムのねらいが達成できたかを検討した(以下の「」内は質的分析の結果から出された大カテゴリー名を示す。大カテゴリーを説明する下位カテゴリーも存在するが、今回は省略)。 1プログラムに参加した母の平均年齢は35.1歳(標準偏差5.0)で、88.2%が核家族、70.6%が無職、子ども一人52.9%、二人29.4%、三人11.8%であった。「成人愛着スタイル尺度」の関係不安下位尺度得点の平均値は標準得点よりも高く、対人関係において不安の強い母が多いことがわかった。 2母親らは「イライラし怒ってばかりいる」等うまくいかない子育て状況を振り返り、それにまつわる思いを話し、「イライラし怒らないための風穴的な考え」や子への対応方法を共有するとともに、一方では「自分のうまくできている点」を確認していた。 3「サポーティブな相互作用」の中で、自分を客観視し、わが子の特徴等についても確認していた。これらのことから、再会NPのねらい『自己理解の深まりと、自分に合った子育てのやり方の獲得』は概ねできていたと思われる。 4「楽になった・気分が明るくなった・救われる」と「サポーティブな相互作用」のカテゴリー内容から、『エンパワーメント」『サポートし合う仲間作り』のねらいも達成できていると思われた。 再会NPプログラムは、育児不安・困難に悩む「NPプログラム(1回2時間半の参加者中心のグループワークを1週に1回、計6回実施)終了者の母親の子育てに効果的であったと考える。
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