2009 Fiscal Year Annual Research Report
青年期女性の性の実態に即した避妊・性感染症予防教育プログラムの開発と検証
Project/Area Number |
21592828
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
工藤 美子 University of Hyogo, 看護学部, 准教授 (40234455)
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Keywords | 女性 / 避妊 / 性感染症予防 / 行動変容 / 看護学 |
Research Abstract |
研究課題は、青年期女性が妊娠や性感染症に対し予防行動を確実に実行できるための効果的な教育プログラムを開発し、その効果を検証することを目的としている。そのため2つの目標を定め、研究を進めている。目標(1)青年期の女性が妊娠やHIV感染を含む性感染症に対し予防行動を確実にできる教育プログラムを開発する。目標(2)評価指標を用いて、開発した避妊・性感染症予防教育プログラムの効果の検証を行う。平成21年度は、高等学校の生徒あるいは大学の学生の男女の集団に対し、性行動の実態、性交渉に対する態度・価値観などを質的(グループインタビュー)、量的(質問紙調査)に把握するための調査を実施した。量的調査は、高校生あるいは大学生の男女約200人に、無記名による質問紙調査を初回、1ヶ月後、3ヶ月後の3回実施した。調査内容は基本属性ならびに情報動機づけ行動スキルモデル(Information-Motivation-Behavioral Skill Model : IMBモデル;Fisher & Fisher, 1992)モデルの構成概念に関連する項目とし、「HIV/STD関連知識20項目」「避妊関連知識10項目」「避妊法に対する態度」、「性交渉に対する態度」「妊娠やHIV/STD感染に対するリスク認知」「コンドーム使用提案時の反応予測」「自己効力感尺度」といった測定尺度を用い、さらに、性交経験やコンドーム使用に関する行動を調査した。3回の測定結果は、今後プログラム評価の際に、ニントロール群としてデータを利用する予定である。また、質的調査は、約30名を対象に、インタビューガイドに基づきグループインタビューを実施した。次年度も引き続き調査を実施し、調査結果の分析を行い、プログラムの開発を行う。
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