2009 Fiscal Year Annual Research Report
看護師が行う子どもへのプレパレーション実践導入モデルの検討
Project/Area Number |
21592830
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
松森 直美 Prefectural University of Hiroshima, 保健福祉学部, 准教授 (20336845)
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Keywords | プレパレーション / 小児看護専門看護師 / 子ども / ケアモデル / 看護師 |
Research Abstract |
本研究は、小児看護専門看護師(以下、CNS)と連携しながら、看護師のプレパレーションに関する現在の認識(逆効果を懸念する原因と対策)を明らかにし、看護師が行うプレパレーションの定義と実践例の提示、ケアモデルをベースとした臨床への導入モデルの考案を行うことにより、子どもの権利保護を主眼としたプレパレーション本来の意義の普及と小児看護の質の向上に寄与することを目的としている。看護師のプレパレーションの認識については、2名のCNS(研究協力者)との討議および平成21年度に開催した研修会への参加者に対する質問紙調査によって現状における課題、不安(逆効果への懸念)の要素と対策、知りたい内容や学びたい内容を調査した。この結果、研修会の参加者から具体的な実践例に加えて、病棟への導入方法や看護教育における教授内容・方法を知りたい等の回答を得た。ケアモデルについては、原案のチェックリストを活用しやすい携帯型に改良するため項目を精選し簡潔にしたものを考案中である。今後、臨床への導入モデルに携帯型のチェックリストの活用方法を加え検討したいと考えている。血圧測定のプレパレーション実践モデルについては、小学生14名を対象に人形使用群と非使用群との比較検討を行った。この結果、人形使用群において不安を軽減し、子どもの自主性を促す効果を確認することができた。また、ドイツ・アーヘン大学病院において視察を行い、海外における実施状況に関する情報収集を行った。今後、アーヘン社会福祉大学看護学部、ドイツ応用看護研究所の協力を得てドイツの医療施設における子どもへのプレパレーションの実施状況を調査し、海外における実践との比較からさらに国内での実践モデルの検討を進める予定である。
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