2009 Fiscal Year Annual Research Report
未熟児網膜症スクリーニングにおける超早産児のストレスを低減するケアに関する研究
Project/Area Number |
21592836
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
近藤 好枝 Keio University, 看護医療学部, 教授 (90234955)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福井 里佳 慶應義塾大学, 看護医療学部, 講師 (00282210)
五味 麻美 慶應義塾大学, 看護医療学部, 助教 (70510246)
清水 彩 慶應義塾大学, 看護医療学部, 助教 (90552430)
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Keywords | 未熟児網膜症 / 超低出生体重児 / 超早産児 / 唾液コルチゾール / 液体クロマトグラフィ / タンデム型 |
Research Abstract |
【目的】本研究は、超低出生体重児を対象に未熟児網膜症眼底検査の影響を生理学的・行動学的・生化学的指標を用いて経時的に明らかにすることを目的としている。NICUの高輝度光環境の影響が報告されて久しいが、本年度は、散瞳時の光刺激(通常照度1400Luxと低照度30Lux)に対する反応を、生理学的・行動学的ストレス指標および唾液コルチゾール、コルチゾン、デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)により比較することを目的とした。 【研究方法】通常照度と低照度の光環境を2時期で試験するクロスオーバデザインとした。研究対象は超早産児で眼底検査が予定されている状態が安定した児である。封筒法を用いて無作為に低照度群と通常照度群に割り付け、1週間後の眼底検査時に光環境を入れ替えた。データ収集は、通常照度ならびに低照度の環境で、生理学的指標(心拍数、SpO_2)、行動学的指標(Alsの運動系のストレスサイン)を20秒毎に120秒間観察した。さらに終了時点で唾液を採取した。コルチゾール、コルチゾンおよびDHEAは、液体クロマトグラフィ/タンデム型質量分析(LC-MS/MS)法により分析した。研究に先立ち、慶應義塾大学看護医療学部研究倫理審査委員会ならびに研究協力施設の臨床試験審査委員会に倫理審査申請書を提出し承認を得た。 【結果・考察】対象7名の出生時の平均在胎週数は27週6日(25週6日~29週3日)、平均出生体重は979.8g(718g~1360g)であった。低照度環境ではSpO2の有意な上昇が認められた(F値10.8、P=0.03)。唾液コルチゾール・コルチゾン・DHEAには、照度による差は認められなかったが、散瞳時に感覚刺激入力を低照度に調整することは、ストレス反応を限弱させる可能性が示唆された。
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Research Products
(1 results)