2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21592841
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Research Institution | The Japanese Red Cross Kyushu International College of Nursing |
Principal Investigator |
後藤 智子 The Japanese Red Cross Kyushu International College of Nursing, 看護学部, 助教 (30441877)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 珠美 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (50274600)
石山 さゆり 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 准教授 (80336122)
濱田 維子 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 講師 (90369091)
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Keywords | 排尿ケア / 排尿トラブル / 助産師 / 分娩期 / 産褥期 |
Research Abstract |
平成21年度は、産婦の膀胱ケアの再構築に向けて、分娩期および産褥期における排尿ケア実態を明らかにし、排尿ケアのあり方を再考する目的で、助産師12名(助産師経験5年目以上、総合病院産科8名、助産所4名)と褥婦16名(産褥早期~産後3ヶ月、初産婦9名、経産婦7名)に対する半構成的面接を実施した。研究デザインは質的記述的研究である。分析の視点は、助産師に対する調査では、分娩期および産褥期における助産師による排尿ケアの観察視点と助産師が行う排尿ケアに影響を与えている諸因子についてであり、褥婦に対する調査では、褥婦が分娩に伴って経験した排尿トラブルの内容とそれに対するケアニーズについてである。それぞれの分析過程において、今後の新たな検討内容として以下の2点が示唆された。1.分娩に伴う排尿トラブルの経験は、産褥早期よりも退院後の生活で強く認識されるということが褥婦の声を通じて明らかとなった。2.分娩後2時間で自然排尿を促されることが多い一方で、褥婦の多くは分娩後2時間で思うように排尿できずに不快感だけが残ったという経験を有しており、分娩後2時間の自然排尿促しの有効性について再考する必要性が明らかとなった。以上の質的調査結果を踏まえて量的調査の枠組みを再検討し、助産師および褥婦に対する質問紙調査票を作成中である。量的調査の実施は平成22年6月を予定し、調査対象には、全国の関連病院および助産所に勤務する助産師、地域の4ヶ月健診に訪れた女性を予定して準備進行中である。
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