2011 Fiscal Year Annual Research Report
小児医療における医療保育士のあり方に関する基礎的研究
Project/Area Number |
21592842
|
Research Institution | Meio University |
Principal Investigator |
金城 やす子 名桜大学, 健康科学部, 教授 (90369546)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大城 凌子 名桜大学, 健康科学部, 講師 (80461672)
松下 聖子 名桜大学, 健康科学部, 講師 (00572538)
金城 祥教 名桜大学, 健康科学部, 教授 (00205056)
前川 美紀子 名桜大学, 健康科学部, 准教授 (70449966)
|
Keywords | 医療保育の認知度向上 / 実践型研修 / 医療保育の質向上 / 保育士業務・役割評価指標 / 経験年数別業務チェックリスト / 在宅移行 / 在宅支援 / 保育所看護師 |
Research Abstract |
平成23年度は研究最終年として、医療保育や医療保育士の認知度向上を図ること、医療保育の業務指標の作成を目的に、日本医療保育学会の誘致・開催、医療保育学会全国研修会の開催、これまでの調査研究をもとに医療保育業務基準の作成を行った。 研究の具体的内容は(1)日本医療保育学会を開催し、一般参加者のニーズ調査、認知度向上に向けた取り組みを実施した。(2)日本医療保育学会全国研修会を継続開催(3年目)し、医療保育の実践に活用できる業務内容や保育計画の立案、実践型研修を行い、保育士の質の向上を図った。(3)これまでに実施した調査及び研修等で得られた結果をもとに、医療保育士の業務内容を検討し、9項目95細項目の『保育士の業務および役割評価指標』を作成した。病棟において医療保育士が実際にどのような業務を実践するのか、入院児にとってどのような関わり、保育が実践できるのかを明示した。医療保育士の業務が明確になり、入院児の支援に保育の専門性が発揮されることにより、成長発達支援、入院児の生活の質向上につなげることができた。(4)さらに、長期療養児や医療的なケアを要する状態で在宅に移行する子どもにとって、どのような保育が必要であるのか、退院後の子どもの保育に医療保育がどのような継続の視点をもつことができるのか、保育所保育士の意識調査、保育所看護師の配置や業務内容に関する実態把握について追加調査した。入院という環境から在宅支援への継続が可能となって、はじめて子どもの生活の質向上につながると考える。本研究の成果として、医療保育士の配置の推進に必要な、具体的な業務内容を提示できたことは、今後の医療保育の質向上に欠かせない。本研究の成果は報告書としてまとめ、関連する施設や保育士に配布した。最終的な成果としての経験年数別業務チェックリストは、臨床で活用しながら、さらに内容の信頼性、妥当性を高めるために、介入研究を進める予定である。
|
Research Products
(7 results)