2012 Fiscal Year Annual Research Report
事例分析による乳幼児の虐待事例・虐待リスク事例における父親の特性と心理社会的要因
Project/Area Number |
21592843
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
上田 泉 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (90431311)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐伯 和子 北海道大学, その他の研究科, 教授 (20264541)
平野 美千代 北海道大学, その他の研究科, 講師 (50466447)
河原田 まり子 札幌市立大学, 看護学部, 教授 (90374272)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 児童虐待 / 父親 / 保健師 |
Research Abstract |
乳幼児の虐待事例・虐待リスク事例における父親の特性と心理社会的要因について明らかにすることを目的として,以下の通り研究を実施した。 平成24年度は,平成23年度までに得られた行政機関に所属する熟練保健師を対象としたインタビューをまとめ,分析した結果を論文投稿した。対象者から語ってもらった事例は,全部で13事例であり,論文では13事例のうち,両親によるネグレクトと身体的虐待・心理的虐待が生じている8事例を分析対象とした。残りの5事例は,母親の精神的不安定のみが生じている事例,父親のDVのみが生じている事例であったため分析から除外した。保健師がとらえている子ども虐待事例における父親の対人関係と行動の特性について着目し明らかにすることを目的とした。 保健所及び保健センターに勤務している母子保健業務の経験5年以上の保健師に半構造化面接を実施し,語られた8事例を分析した結果,保健師がとらえる子ども虐待事例における父親の対人関係と行動の特性は,【家族と情緒的な関係が結べていない】【父親としての役割がとれていない】【家族以外の人との関係を求めていない】【感情,考えが表出されず,自己決定しない】【自分勝手な行動をする】【社会性に欠ける行動をとる】【攻撃的な態度と行動をとる】の7カテゴリーにまとめられた。本研究より,父親自身を理解し,父親と援助関係を作ることの難しさ,父親が家族との関係を形成していくための支援技術を支援者が培うことが重要であることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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