2011 Fiscal Year Annual Research Report
親である壮年期男性における生活習慣改善に資する親性活性化プログラムの開発
Project/Area Number |
21592845
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
古川 照美 弘前大学, 大学院・保健学研究科, 准教授 (60333720)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
倉内 静香 弘前大学, 大学院・保健学研究科, 助手 (60455730)
西村 美八 弘前大学, 大学院・保健学研究科, 助教 (00436015)
木田 和幸 弘前大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (60106846)
中路 重之 弘前大学, 大学院・医学研究科, 教授 (10192220)
梅田 孝 弘前大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (50311535)
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Keywords | 看護学 / 社会医学 / 社会系心理学 |
Research Abstract |
本研究の目的は親となることにより発達する人格的特性である「親性」(親らしさ、親としての意識など)を活性化させることによって、壮年期の親世代の生活習慣の改善及びQOL(生活の質)の向上とその波及効果としての子どもの健康の保持増進に役立つプログラムを開発することである。 本年度は、昨年度までに開発・実施された介入プログラムの評価を目的に子どもの健康状態の変化を検討し、さらに介入プログラムの効果測定のために、親に対しての調査紙による調査を実施した。具体的には、まず、介入後の介入群、対照群の子どもの生活習慣病予防健診(身長、体組成、骨密度、血圧、血液検査(貧血・脂質・血糖・肝機能等)及び生活習慣(食事、運動、生活リズム)の調査を実施した。その後、介入群、対照群の親に対しての親性調査、生活習慣(食事、運動、生活リズム、喫煙・飲酒、身長・体重、健康状態)調査、子どもの生活習慣配慮に関する調査を実施した。回収率は32.1%であり、回答を得られた373人を分析の対象とした。 回収率は、介入群、対照群で差は認められなかった。介入群の父親は110人、母親は128人、対照群の父親は56人、母親は79人であり、性別の比率に差はなかった。親性得点、生活習慣得点、子どもの生活習慣配慮得点は介入群が高かったものの、有意差は認められなかった。 親子に対する介入プログラムを実施したが、対照群と比較して、有意差は認められなかった。「親性」が親自身の生活習慣や子どもの生活習慣にどのように影響するか、本介入プログラムがどのようなところに影響を与えているか、またその効果については、今後詳細に検証していく必要がある。
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