2010 Fiscal Year Annual Research Report
DV被害者支援職務関係者の資質向上を目的とした系統的な教育プログラムの開発
Project/Area Number |
21592848
|
Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
長谷川 美香 福井大学, 医学部, 教授 (90266669)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北出 順子 福井大学, 医学部, 講師 (80509282)
米澤 洋美 福井大学, 医学部, 講師 (10415474)
東 大介 福井大学, 医学部, 助教 (80579409)
|
Keywords | 看護学 / 暴力 / 教育 |
Research Abstract |
本年度は、DV被害を受けた女性およびその子どもの生活支援に携わる職務関係者の「DVに関する知識」、DV支援における「情報共有の必要性」、「多機関との連携の必要性」の知識、認識等を高めるための教育プログラム(案)を作成し、DV被害者支援職務関係者を対象とした研修会において、プログラム(案)を実施し、評価結果を基に教育プログラムを修正し次年度の最終実施に向けての準備を行った。 対象者は、X県内Z保健所管内でDV被害者支援業務に携わる裁判所、Z法務局、Z職業安定所、日本年金機構Z年金事務所、Z管内市町村担当課、Z管内警察署、X県配偶者間暴力被害者支援センター、X県こども家庭課、X県男女共同参画担当課、X県総合福祉相談所(児童相談所、DV被害女性一時保護機能含む)、Z管内NPO法人、Z保健所職員等の計45名である。 方法は、講義30分、グループワーク(発表、コメントを含む)1時間45分の計2時間15分の教育プログラムであった。まず、研究者による「DVに関する知識」「情報共有の必要性」に関する30分の講義を行い、対象者の知識の向上に努めた。その後、参加者の所属が重複しないよう7~8人1Gのグループに分かれ、実際の事例に基づき研究者、Z保健所DV相談担当者である女性専門相談員と作成した模擬事例を基に、DV被害を受けた母子への支援における連携の必要性、今後の連携の在り方等について、1時間のグループワークを行った。その後、各グループより発表し、研究者がコメントを行った。 教育プログラム受講者及び研究者と共に企画した女性相談員からは、本教育プログラムの目標は概ね達成できたという評価が得られたが、次年度への本格実施に向け、講義内容の精選と模擬事例の改良が必要であることが明らかとなった。
|