2009 Fiscal Year Annual Research Report
措置入院における保健師のケア技術とケアプログラム開発
Project/Area Number |
21592851
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
前野 有佳里 九州大学, 大学院・医学研究院, 助教 (20432908)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳩野 洋子 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (20260268)
宮園 真美 九州大学, 大学院・医学研究院, 助教 (10432907)
馬場 香織 福島県立医科大学, 看護学部, 助教 (00341371)
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Keywords | 措置入院 / 保健師 / ケア技術 / 地域看護 |
Research Abstract |
本研究の目的は、精神障害者の措置入院における業務で保健師に必要とされるケアおよび実際に提供しているケアの実態を明らかにし、それに対応したケアプログラムを開発することである。本年度は(1)国内外の文献の検討と、(2)英国の非任意入院制度(措置入院に相当する入院)に携わる承認を受けた精神保健従事者(Approved Mental Health Practitioner:AMPH)の実際の活動に関する調査、(3)措置業務を担当する保健師へのインタビューを実施した。(1)国内の論文に関しては、保健師が実際に措置入院業務を行った事例へのケアに着目したものや業務体制に関するものは数件みられるものの、具体的なケアに言及したものは見当たらなかった。海外に関しては、「compulsory admission」または「involuntary admission」のキーワードで多くの論文があり、英国にAMPHという名称のスペシャリスト(国家が承認した精神保健従事者)が存在した。(2)に関しては、実際に英国において、AMPHの制度や役割、資格、並びに活動内容、AMPHのコンピテンシー等を調査した。AMPHの多くはソーシャルワーカーであったが、非任意入院が必要と思われる者の調査や面接を担っており、その活動は我が国の措置入院業務における保健師の活動と酷似していた。ケアプログラムの検討において、英国のAMPHの活動とも比較していく予定である。(3)に関しては、九州大学医学研究院倫理審査委員会の承認を得て、インタビューを開始した。今後、インタビュー対象者を増やし、検討を進めていく予定である。
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