2010 Fiscal Year Annual Research Report
子ども虐待実践事例の集積と看護実践への適用に関する研究
Project/Area Number |
21592858
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Research Institution | Niigata College of Nursing |
Principal Investigator |
小林 恵子 新潟県立看護大学, 看護学部, 教授 (50300091)
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Keywords | 子ども虐待 / 地域看護 / 保健師 / 事例 / 支援内容 |
Research Abstract |
【研究目的】子ども虐待に対応している保健師とともに、ストレングス・モデル(Rapp,1998/1998)を用いた子ども虐待事例検討会を企画、実施し、子ども虐待支援内容の検討、実践、モニタリング、評価の過程を螺旋的に展開させ、子ども虐待事例に対する看護実践から得られた有効な支援内容を集積することである。 【研究参加者】新潟県内、3か所の保健所管内で子ども虐待事例の対応をしている保健師約20名程度([1グループ7~8人]×3グループ)である。 【研究方法】新潟県3か所の保健所で、子ども虐待に対応している市町村保健師を対象に、ストレングス・モデルを用いた子ども虐待事例検討会(延10回)実施し、事例を集積した。集積した事例から効果的な支援内容を抽出した。 【結果および考察】新潟県3か所の保健所(A保健所3回、B保健所6回、C保健所1回)で、子ども虐待に対応している市町村保健師を対象に、ストレングス・モデルを用いた子ども虐待事例検討会(延10回)実施し、支援内容の検討、実践、モニタリング、評価まで螺旋的に展開し、2009年度の17事例に加え、2010年度は11事例を集積した。事例から抽出した保健師の支援内容として、「受け入れの悪い事例ほど相手に寄り添い支援関係を築く」「親子の強みを見つけ伝える」「予防の視点で支援する」「緊急性は逃さず、しかし結果を急ぎすぎない」「外国人、DV等の専門家と連携した支援」などがあがった。 次年度は集積した事例を分析し、支援内容の抽出と分類を継続し、支援者である保健師に結果を還元する。
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