2009 Fiscal Year Annual Research Report
養護教諭のフィジカルアセスメント能力を高める症例写真データベースの構築と評価
Project/Area Number |
21592865
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Research Institution | Yamaguchi Prefectural University |
Principal Investigator |
丹 佳子 Yamaguchi Prefectural University, 看護栄養学部・看護学科, 准教授 (70326445)
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Keywords | 養護教諭 / フィジカルアセスメント / 症例写真 / 外傷 / 教育教材 |
Research Abstract |
本研究は、保健室で手当てする頻度が高い「外傷」の写真画像を収集し「症例写真データベース」を構築し、その画像を用いて外傷の重症度・緊急度の判断力を養う養護教諭向けフィジカルアセスメント教育プログラムを作成することを目的としている。 平成21年度は「症例写真データベース」構築に必要な外傷の種類と収集すべき情報を知るために、先行研究や文献収集・検討を行った。その結果、外傷の種類は外部損傷・内部損傷を問わず、応急処置を目的に来室した利用者が受傷している外傷(外的要因による組織または臓器の損傷)とし、慢性的な腰痛や関節痛などの痛みは除外した。収集する情報は、外傷初期診療ガイドライン(日本外傷学会・日本救急医学会監修,2008)掲載の「外傷診療録」を参考に、重症度・緊急度判断の根拠が明らかにできるように、「基本情報(年齢、受傷日時、原因、外傷分類、外傷部位、受傷場所等)」、「来室前までの情報(来室方法・目撃の有無、手当ての有無)」、「受傷機転」、「利用者の状況(バイタルサイン、外傷部位の観察結果)」、「アセスメント結果と受診の有無」とした(これらの情報を記録する「外傷調査票」も作成した)。また、情報収集は、外傷手当てを担当した保健師が行うこととした。その他、「症例写真撮影の手引き」「同意説明書」「研究参加同意書」を作成し、研究協力施設に研究協力依頼を行うとともに、外傷手当てを担当する保健師と意見交換を行った。
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