2009 Fiscal Year Annual Research Report
独居老人でも地域で自立できる統合ケアシステムの構築
Project/Area Number |
21592870
|
Research Institution | Asahikawa University |
Principal Investigator |
高波 澄子 Asahikawa University, 保健福祉学部, 教授 (70281772)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
レネ ホレナー 旭川大学, 保健福祉学部, 教授 (40534946)
信木 晴雄 旭川大学, 保健福祉学部, 教授 (60438330)
成田 允子 旭川大学, 保健福祉学部, 助教 (10530272)
喜多 歳子 旭川大学, 保健福祉学部, 助教 (30530266)
|
Keywords | 在宅・地域 / 高齢者 / ケアシステム / 自立 / 家族負担 |
Research Abstract |
「研究の目的」(平成21年度~22年度);地域に根ざした"高齢者に関わる住民のニーズ"を明確にする。 平成21年度実施計画と実施事項: 1. デンマークの統合ヘルスケア・システム"Integrated Health Care system"の理解 1)文献及び書籍からの学習;レネホレナーからの情報収集と並行して行った。 2)実際にデンマークを訪問し、インタビューや施設見学を通して当該システムが如何に機能しているかをみた。 平成21年11月22から1週間デンマーク・コペンハーゲン訪問;ケア提供者(管理者、ヘルパー、訪問看護師、ナースコールセンター・スタッフ)、被提供者(高齢者、重度障害者)との話し合い、在宅ケアの訪問同行、施設見学等を通して、24時間在宅ケアシステムが効率的に機能していることを理解した。ケア提供者は、高齢者の人としての尊厳を認め自己決定権を尊重して、高齢者の在宅での自立を支援している(研究代表者・レネホレナー)。 この成果を旭川大学保健福祉学部研究紀要、第2巻、17-77頁に報告した 2. 研究対象地区の選定と高齢者をめぐる課題抽出 1) 対象地区の選定;対象地区を東川町(H21/3/31現在7783人、3170世帯、高齢者人口27%)とした。 2) 高齢者を対象にインタビュー;対象地区の高齢者が抱く家族への想いと、今後の生活のあり様を中心に話してもらった。 (1) 対象;高齢者20名(年齢64歳~90歳、男性12名、女性8名)(2)期間;平成21年9月末~10月初旬(3)結果;特に男性は、子どもが親の面倒をみるのは当然であってほしいという望みを持ちながらも現実には難しい、ということも自覚しているようである。そして、いよいよ一人になったとき施設に入りたいとする者が20名中8名いた。施設での老後は高齢者の自立とは相いれないものではなかろうか。 平成22年7月、日本地域看護学会で結果を発表する。
|
Research Products
(1 results)