2011 Fiscal Year Annual Research Report
独居高齢者でも地域で自立できる統合ケアシステムの構築―デンマークから示唆を得て
Project/Area Number |
21592870
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Research Institution | Asahikawa University |
Principal Investigator |
高波 澄子 旭川大学, 保健福祉学部, 教授 (70281772)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
レネ ホレナー 旭川大学, 保健福祉学部, 教授 (40534946)
信木 晴雄 旭川大学, 保健福祉学部, 教授 (60438330)
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Keywords | 在宅・地域 / 高齢者 / 自立 / ケアシステム / 家族負担軽減 |
Research Abstract |
「平成23年度研究目的」:平成21・22年度の研究成果を踏まえて医療依存度及び要介護度の高い高齢者が、住み慣れた地域で自立して生きるための手立てを考える。 「平成23年度の実施計画と実施事項」:1.訪問インタビュー;澤度夏代プラント氏からデンマークの高齢者の自立生活とそれを可能にするデンマークの行政のあり方と国民性について話を伺った。 2.学術集会や会合への参加、講演等によって本研究の経過報告または結果発表を行い、統合ケアシステムの必要性を説いた。 1)第2回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会;ワークショップ22「デンマークの在宅ケア」 2)北海道看護協会道北支部管理者会議でのパネリスト;高齢者のニーズに応える地域ケアシステムの構築3)大雪広域連合会主催介護フォーラム;『今後、日本が進むべきケアと幸せの形』 3.現在、日本で動き出している24時間地域巡回型訪問サービスモデル事業の実態についてモデル事業実践者を訪問し、話し合いや現場への同行を通して意見交換や実態把握をした。 「研究実績」;(1)高齢者が望む「老後の暮らし」の形がみえた。(2)施設入所か、子どもとの同居かという二者択のでは現状は変わらない。高齢者の暮らし方の選択肢を増やし、自分の意思で自己決定ができる環境、つまり、統合ケアシステムの構築が不可欠である。それは、ア.24時間在宅生活を支えるケアセンタの設立、イ.医療依存度の高い患者への在宅ケア(訪問看護師とヘルパーの連携ケア)、ウ.集約された高齢者専用住宅の建設、の三位一体の統合ケアシステムの構築である。
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Research Products
(4 results)