2010 Fiscal Year Annual Research Report
企業労働者の心身症状に影響するワークスタイル及びライフスタイル因子の縦断的研究
Project/Area Number |
21592872
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Research Institution | Senri Kinran University |
Principal Investigator |
加藤 憲司 千里金蘭大学, 看護学部, 客員教授 (70458404)
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Keywords | 看護学 / 社会医学 / ストレス / 産業保健 / 心身症状 / 双生児研究 / ライフスタイル / ワークスタイル |
Research Abstract |
本研究は、労働者の働き方や生活習慣と心身症状発症との関連やそのメカニズムを、成人双生児を用いた縦断的研究によって解明することにより、職場における実効ある保健指導対策の確立に資することを目的とする。双生児研究法は、遺伝的に同一かつ幼少期(母胎内を含む)の環境を共有する一卵性双生児を対象とすることにより、通常の方法では測定することのできない素因の影響を除去した上で、生活習慣や労働形態等の環境要因の影響を敏感に比較検討できる有力な研究方法である。 本研究の初年度に当たる昨年度に設計・構築した専用ウェブサイトを今年度当初に公開(「13.備考」欄のURL参照)。するとともに、研究参加者募集のための広範囲な活動を実施した。例えば、日本精神看護技術協会の機関誌に本研究の特集ページを寄稿したほか、群馬大学・林邦彦教授が研究代表者となっている「Japanese Nurses’ Health Study」において年1回12月に発行しているニュースレターを通じて、本研究への参加を呼びかけた。これらの普及活動の効果が見られるのは次年度となると考えられる。 さらに今後、研究対象者の募集範囲の拡大による参加者の確保を図るため、上述の専用ウェブサイト以外の商用ウェブサイトを通じた募集について準備を進めており、次年度早々に公開できるよう内容や方式の検討を重ねているところである。また、連携研究者が保有する既存の成人双生児ペアについても、本研究への協力依頼を兼ねて縦断調査のフォローアップを実施し、原著論文として英文学術雑誌に発表した。さらに研究代表者がシンポジストとして招待されたスウェーデン王立カロリンスカ大学において、本研究の概要と意義を各国から参集した疫学研究者に対して紹介した。
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Research Products
(3 results)