2011 Fiscal Year Annual Research Report
地域で生活をする透析患者の災害時要援護必要度の尺度開発
Project/Area Number |
21592873
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
石田 千絵 昭和大学, 保健医療学部, 講師 (60363793)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小西 かおる 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60332376)
河原 加代子 首都大学東京, その他の研究科, 教授 (30249172)
小原 真理子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (00299950)
菅野 太郎 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (60436524)
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Keywords | 災害時要援護者 / 透析患者 / 地域看護学 |
Research Abstract |
【具体的内容】災害時要援護者必要度の視点は、1.患者の状況、2.患者の環境、3.地域の3つの視点でまとめられた。 1.患者の状況は5つの視点:《身体》□糖尿病がある□視聴覚障害がある□下肢の壊疽や切断がある□高齢である《ADL》□一人で透析に来ることができない□一人で透析に通う際、車いすを使用している□一人で透析に通う際、枕を使用している《精神》□生きる意欲がない□自分で自分を守る覚悟がない□助けを求めようと思わない《認知》認知症である□口頭で透析条件を言えない□日々の管理が悪い《災害時対応能力》□カリメ-トを3日以上持っていない□配給された非常食から、自分に適した飲食を摂ることができない□災害時の透析情報の入手方法を知らない□災害時の透析情報を入手できる能力がない□透析時の支援を自分から発信できないであった。 2.患者の環境は5つの視点:《家族・親戚》□独居である□同居者も高齢者である□同居者に助けてもらえるような良い関係性がない□徒歩圏内に交流のある親戚がいない《支援者》□訪問看護・訪問介護を利用していない□災害時に相談できる人がいない□日々の透析や生活で決まった支援者がいない《近隣》□民生委員を知らない□自分が透析をしていることを近所の人か民生委員に話せていない《行政》□保健師と面識がない□福祉職と面識がない《住居》□高層ビルに住んでいる□マンションの5階以上に住んでいる□1981年建築以前の古い住居に住んでいるであった。 3.地域では、□向こう三軒両隣との付き合いがない□自治会に加入していない□自治会が機能していない□地域の祭りや行事に参加していないという具体的な項目が挙げられた。 【意義】新規透析患者の半数以上が糖尿病を伴い高齢化の一途をたどっていることから、医療と生活の広い視点で要支援者を日ごろから把握しておく必要性は高く、項目を網羅できたことは有意義である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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