2010 Fiscal Year Annual Research Report
生活の場としての看取りを支える特別養護老人ホーム看護職への教育プログラムの開発
Project/Area Number |
21592916
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
長畑 多代 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (60285327)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山内 加絵 大阪府立大学, 看護学部, 助教 (40363197)
松田 千登勢 大阪府立大学, 看護学部, 准教授 (70285328)
江口 恭子 大阪府立大学, 看護学部, 助教 (10582299)
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Keywords | 看取りケア / 看護実践能力 / 特別養護老人ホーム |
Research Abstract |
看取りの経験が豊富な熟練看護師の実践的知識を質的・帰納的に分析し、看取りの段階ごとに必要な看護実践能力の体系化するとともに、これを強化する教育プログラムを考案するため、以下のような調査・分析を行った。 1. 平成22年度に実施した個別面接調査の分析 面接調査データをもとに、入所から看取るまでの各時期に必要な看護ケア内容と方法を抽出し、ケアの目的・意義に沿って分類した。 2. 看取り看護ケアリスト案の作成 面接調査での分析結果と文献調査から、看取りに必要な看護職のケア実践の内容について、看取りの各時期におけるケア対象ごとの看護ケアリスト案を作成した。 3. 看取り看護ケアリストの精選と強化するべき看護実践能力の明確化 施設での看取りを経験している看護職を対象にデルファイ調査を行い、看取り看護ケアリスト案にリストアップされた実践内容の精選するとともに、看取りを支える特養看護職が向上させる必要がある看護実践能力について、リスト案を基に優先順位をつけて回答してもらった。 平成22年度は、看護ケアリストを基に強化するべき看護実践能力を明らかにし、これを向上させる教育プログラムを考案する予定であったが、デルファイ調査の結果から、強化するべき内容が多岐にわたり収束しないため、施設の状況に影響されることが少ない基本的な内容を中心とした教育プログラムを検討する必要があることが示された。次年度には教育プログラムの内容・方法を検討した上で、実践・評価する。
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Research Products
(3 results)