2009 Fiscal Year Annual Research Report
脳血管障害患者と家族の退院支援における看護介入プログラムの構築
Project/Area Number |
21592938
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Research Institution | The University of Shimane Junior College |
Principal Investigator |
梶谷 みゆき The University of Shimane Junior College, 看護学科, 教授 (00280131)
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Keywords | 家族看護 / 脳血管障害 / 家族機能障害 / 介入プログラム / 介入評価 |
Research Abstract |
2009年度は,2010年度の研究活動に向けた準備期間として活動した。 脳血管障害発症後の混乱期における家族機能障害への看護介入とその評価(2006~2008年度科学研究費(基盤研究(C)課題番号:18592402)の研究活動で,この時期の患者と家族への看護介入として「感情の安定化」と「情報提供ならびに双方のコミュニケーションの促進による目標の共有化」の2つの柱を基軸とする看護介入のプログラムの実用化を検討した。あわせて患者と家族への情報提供ならびに生活指導用のパンフレットを作成した。研究協力をしてくれる医療機関への依頼,看護介入プログラムを現場で展開してくれる研究協力者(看護師)の募集を行ない2010年度からの介入プログラムの本格的な展開に備え準備を行なった。 プログラム検討と研究体制を整える間,一方で構築した看護介入プログラムの妥当性や実用性を高めるため,脳血管障害患者と家族3事例に対して,介入を試行した。その結果,家族機能評価尺度であるFAD(Family Assessment Device)やインタビューなどによる質的な評価では,双方の「役割意識」「情緒的反応」「行動統制」において得点がやや下がる傾向が認められ,介入プログラムの基軸の1つである「感情の安定化」の側面では,この介入の効果が認められている。
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