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2011 Fiscal Year Annual Research Report

超高精細動画を使った皆既日食の全周デジタルミュージアム

Research Project

Project/Area Number 21601003
Research InstitutionWakayama University

Principal Investigator

尾久土 正己  和歌山大学, 観光学部, 教授 (90362855)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 吉住 千亜紀  和歌山大学, 宇宙教育研究所, 特任助教 (70516442)
Keywordsデジタルミュージアム / ドーム映像
Research Abstract

21年度には奄美大島での皆既日食では、曇天でコロナを見ることはできなかったが、4Kの超高精細の全天映像で撮影し、国内4箇所のプラネタリウムドームに生中継することで、日食によって周囲が暗くなるなどの環境変化が起こることを視聴者に実感してもらうことに成功した。そして22年度は晴天時の日食映像を撮影するために南太平洋のHAO環礁において皆既日食を撮影し、雲が多いながらも晴天時の日食の全天映像の撮影に成功した。しかし、これらの映像は観光学部棟の完成までは、天井高の高い5mエアドームを学内に展開する場所がなく、イベント会場において、一時的な公開実験しか行うことができなかった。23年6月に観光学部棟にドーム棟が完成し、それ以降、定常的に5mドームスクリーンに映像を投影できるようになり、学生などを被験者に多く投影評価実験を行っている。そこでは、全天映像と通常映像との比較、座席位置よる差、投影する映像の内容による差などの評価実験を行い、通常映像に比べて明らかに全天映像が高い臨場感を感じることができ、その結果、多くの人が実際の現場での体験を希望することが明らかになった。また、座席の位置では画像の歪の少ないドーム中心部ほど多くの項目で高い評価になる傾向も見ることができた。24年春現在、5月21日に日本各地で見ることができる金環目食の事前学習に、過去の日食の全天映像を活用しており、それらの成果については今後発表していきたい。また、本研究中に起こった東日本大震災においては、本研究の成果を応用し、津波被災地での全天映像の撮影と、その映像のドームスクリーンでの投影を行った。その結果、高い臨場感から通常のメディアの映像では伝えることができない津波被害の恐ろしさを表現することができ、防災教育での活用を始めている。この方面での研究は24年度からの新たな科研費のテーマとして吉住が提案し、採択されている。

  • Research Products

    (6 results)

All 2012 2011

All Journal Article (3 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (3 results)

  • [Journal Article] 4K超高精細映像のための伝送手法の確立2011

    • Author(s)
      油谷曉、垣内正年、香取啓志、尾久土正己、猪俣敦夫、藤川和利、砂原秀樹、眞鍋佳嗣、千原國宏
    • Journal Title

      コンピュータソフトウェア

      Volume: Vol.28、No.4 Pages: 318-332

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 全天映像システム(特集:超臨場感技術)2011

    • Author(s)
      尾久土正己、吉住千亜紀
    • Journal Title

      映像情報メディア学会誌

      Volume: 65(5) Pages: 620-624

  • [Journal Article] 超高精細全天映像で観光から宇宙まで(特集:深い感性)2011

    • Author(s)
      尾久土正己
    • Journal Title

      感性工学

      Volume: 10(3) Pages: 149-150

  • [Presentation] 肉眼分解能でプラネタリウムがインターネットにつながるとき…2012

    • Author(s)
      尾久土正己
    • Organizer
      第11回デジタルプラネタリウムワークショップ(日本プラネタリウム協議会)
    • Place of Presentation
      相模原市立博物館(招待講演)
    • Year and Date
      2012-02-20
  • [Presentation] プラネタリウムにおける全天周実写動画の活用例2~東日本大震災の被災地の全周映像~2011

    • Author(s)
      尾久土正己、塚田晃司、吉住千亜紀
    • Organizer
      全国プラネタリウム大会・琵琶湖2011(日本プラネタリウム協議会)
    • Place of Presentation
      ラフォーレ琵琶湖
    • Year and Date
      20110601-03
  • [Presentation] 被災地の全天実写動画の防災教育への活用2011

    • Author(s)
      吉住千亜紀、尾久土正己
    • Organizer
      天文分野における被災地/避難先での活動~今後に向けて(国立天文台)
    • Place of Presentation
      奥州宇宙遊学館(国立天文台水沢VLBI観測所内)
    • Year and Date
      2011-11-03

URL: 

Published: 2013-06-26  

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