2009 Fiscal Year Annual Research Report
植民地統治期における台湾原住民に関する映像記録の鑑定及び文化人類学的考察
Project/Area Number |
21601006
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
清水 純 Nihon University, 経済学部, 教授 (30192610)
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Keywords | 映像資料 / 写真 / 国立民族学博物館 / 馬淵東一 / 台湾原住民 / 鑑定 / 一覧表 / データベース |
Research Abstract |
本研究は、日本国内の研究機関や博物館に所蔵されている、台湾原住民に関する映像資料を探索し、その概要を整理・鑑定を進めることによって、所蔵機関相互の情報交換を促進し、また研究活動への活用の道を開くことを目的としている。初年度は、国立民族学博物館にある写真資料の鑑定を行ないたいと考えた。しかし、博物館との交渉の結果、当初予定していた個人コレクションについては、博物館側の特殊事情により、閲覧が認められなかった。これについては、コレクションの重要性を考えると残念であるが、将来の、しかもできるだけ早い時期の公開を期待したいと思う。 しかし、もう1つの馬淵東一写真コレクションについては閲覧が認められたので、清水、原、山本の3名が国立民族学博物館の協力を得て、写真現物を確認し、調査を行なった。これらは博物館において整理が始まったところであり、映像データベースを作成する予定であるという。現在写真の複写は認められないが、閲覧は可能であり、閲覧によってわかる範囲の写真内容の特徴や民族名を一覧にした。もともとあったキャプションや覚え書に加えて、写真の人物名なども判明したものがあり、今後さらに聞き取り調査などを加えることによって、詳細な内容が判明していく可能性があり、博物館側のデータベース化と歩調を合わせて、さらに細かい鑑定を進めれば、博物館の資料としての利用価値の向上にもつながると考えている。
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