2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21604002
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
中村 真毅 茨城大学, 工学部, 准教授 (90323211)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
曽根 宏靖 北見工業大学, 工学部, 助教 (00333667)
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Keywords | Yb:YAG / フェムト秒 / セラミックレーザー / フィードバック / フォトニック結晶 / フォトニックファイバ / LD励起 / ファイバ付LD |
Research Abstract |
前年度に開発したフェムト秒セラミックYb:YAGレーザが故障し、光学部品の交換を行った。まず可飽和吸収半導体ミラー(SESAM)が損傷したので、新品に交換した。次に励起光をレンズで小さく絞るために、単レンズだった部分を球面収差の少ない亜クロマティックレンズに交換した。また、SESAMに入射する球面ミラーを損失が少なく-100fsの負分散を持つGTIミラーに交換した。これらの改良により前年度の25%だった出力を前年度の50%の出力に引き上げることに成功した。また、最後に励起光に用いていたコア径200μmのファイバ付LDをコア径100μmのファイバ付LDに交換することにより集光強度を4倍にすることができた。なお、Yb:ビスマス系ファイバの増幅について論文投稿中である。 フェムト秒レーザをフォトニック結晶ファイバ伝搬後フィードバックして更なる短パルス化を行うテーマは海外で数多く論文が出版されてしまったので、ゼロ分散を跨いで極値を有するフォトニックファイバと、ゼロ分散を跨いで極値を持たず分散値が単純増加していくフォトニックファイバについて外部機関のフェムト秒レーザを借りて実験した。このとき、これまで出力スペクトルしか取っていなかったが、SHG-FROGを用いてスペクトルだけでなく、時間波形や、位相を求めることに成功した。この成果は国際会議論文に投稿中である。またテーパーファイバを伝搬したときのスペクトルと位相の変化を理論的に解析し、論文投稿中である。
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