2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21604008
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Research Institution | Japan Atomic Energy Agency |
Principal Investigator |
神門 正城 Japan Atomic Energy Agency, 量子ビーム応用研究部門, 研究副主幹 (50343942)
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Keywords | 高強度レーザー / レーザープラズマ相互作用 / ソリトン / 赤外光 |
Research Abstract |
本研究の目的は、高強度レーザーをプラズマ中に集光するレーザープラズマ相互作用研究において、マイケルソン型の干渉計を構築し、既存の液体窒素冷却型赤外検出器(InSb、MCP)にて赤外領域のスペクトル計測を、偏光分解して行なう。このスペクトル計測を、レーザー強度、パルス幅、プラズマ密度をパラメータとして詳細に取得し、ソリトン生成の条件と放射特性を実験的に明らかにすることである。H21年度は、干渉計計測に先立ち、十分な光子数が実験により発生することを確認するための試験実験を行った。4TW,40fsレーザーをヘリウムガス(電子密度10^19cm^-3)に集光し、発生する赤外を軸外し放物面鏡(3インチ、金コート、実効焦点距離178mm)にて集光し、2枚の金コートミラーにてInSb検出器へ導いた。バンドパスフィルターにより波長5μmの光を選択して計測を行った。その結果、軸外し放物面鏡を用いていない前回の実験よりも、高い信号出力を得た。偏光特性もレーザー光と同じ方向の成分が多いなど、前回の実験で得られた特性を再現できることも確かめた。現在、詳しいデータを解析中であるが、干渉計によりスペクトルを計測することができる光量であった。また、本実験中に放物面鏡の前に空間制限をかけるナイフエッジなどを導入することで本計測により、赤外光の角度分布を取得できることがわかった。次年度以降にそのような計測を加えていく予定である。
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