2009 Fiscal Year Annual Research Report
複雑化する社会的ニーズに対応する保育・養護サービスモデルの構築―生活時間研究から
Project/Area Number |
21610021
|
Research Institution | Showa Women's University |
Principal Investigator |
月田 みづえ Showa Women's University, 生活機構研究科, 教授 (80171982)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 祥子 佛教大学, 社会福祉学部, 教授 (10060667)
大島 道子 静岡英和学院大学, 人間社会学部, 教授 (10289910)
小沼 肇 静岡英和学院大学, 人間社会学部, 教授 (70279579)
高橋 久雄 昭和女子大学, 人間社会学部, 准教授 (90341784)
|
Keywords | 社会福祉関係 / 育成環境 / 研修・専門性 / 保育・養護サービス / 生活時間 / モデル化 / 児童福祉政策 / ワークライフバランス |
Research Abstract |
1 調査施設の選定調査の概要-対象施設:子どもの保育・養護サービスの中心を担う保育所(家庭機能の補完・支援をする)と児童養護施設(家庭機能を代替・支援をする)である。調査地域と対象数:都市部を東京都、その他の地域を静岡県に選定する。保育所は、高い所得層の住む住宅地域と生活保護率の高い住宅地域などを考慮して、調査施設を選定した。 2 基礎資料の収集と分析 複雑化する社会的ニーズに対応する保育・養護サービスと児童福祉従事者の専門性の向上を目ざす体制づくりにかかわる全国、とりわけ調査地域での政策や取り組みの基礎資料を収集分析した。その一環で、『静岡市で働く保育士に対する1年間の研修に関する調査』(2009年12月)を実施した(計16か所の保育所)。 3 調査の設計 調査は、以下の3つのタイプの調査を計画しており、調査設計、調査項目の検討を行った。 【調査A】次年度、仕事と学習と生活の行動を分類・類型化し、生活時間調査の指標を策定し、従事者に、主観的評価を加えた調査票調査を行う予定である。家での生活(家事・余暇時間など)に加え、仕事(保育・養護、家庭調整、地域からの相談などの援助などに加え、生活・施設環境整備も視野に入れる)と学習行動の指標を組みたてる。そのために、施設管理者からの実態に関する聞き取りから、問題を発見し、調査内容の検討を進めた。 【調査B】施設管理者からの施設運営の問題点を中心に聞き取る。そのために、従事者の就労実態(施設の概要、子どもの人数と職員配置の実態(正規・非正規の雇用形態)、総サービス時間・年間労働時間、年収、人材確保に関する問題点、研修制度など)の指標を検討した。 【調査C】就労環境と専門性に関する意識調査の調査項目を検討した。 具体的には、(1) 東京都(八王子市、世田谷区、台東区)と静岡県の静岡市で、公立保育所3か所、私立保育所4か所、児童養護施設3か所の計10か所を訪問あるいは施設長を研究会に招へいして、聞き取り調査を実施した。 (2) 会議は、東京で計20回の研究会(月1~2回、八王子での宿泊を伴う研究会を含む)と聞き取り調査と静岡県で10回(宿泊を伴う研究会と聞き取り調査と研修に関する調査の打ち合わせ)を実施した。
|