2011 Fiscal Year Annual Research Report
複雑化する社会的ニーズに対応する保育・養護サービスモデルの構築-生活時間研究から
Project/Area Number |
21610021
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Research Institution | Showa Women's University |
Principal Investigator |
月田 みづえ 昭和女子大学, 生活機構研究科, 教授 (80171982)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小沼 肇 小田原女子短期大学, 食物栄養学科, 教授 (70279579)
大島 道子 静岡英和学院大学, 人間社会学科, 教授 (10289910)
山田 美津子 静岡福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (40279691)
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Keywords | 社会福祉関係 / 保育養護ニーズ / 生活時間調査 / モデル化 / 児童福祉政策 |
Research Abstract |
複雑化する社会的ニーズに対応する保育・養護サービスモデルの構築と児童福祉従事者の専門性の向上を図るために、22年度の3月にアンケート調査を実施した。 保育所と児童養護施設[東京都世田谷区世田谷地域とその他(八王子市と台東区の一部)と静岡市全域]の児童福祉従事者(保育士や児童指導員などの常勤と常勤的非常勤の悉皆)を対象とした。保育所198か所、児童養護施設10か所の総計208か所である。4277通を発送し、1539通を回収した(回収率35.98%)。有効回答数は、1533(保育所1410、児童養護施設116、不明7)である。 平成23年度は、調査結果の入力と集計・解析(SPSS)を行った。調査結果を以下の5つの内容に焦点をあてて分析をする。 (1)多様・複雑化する保育ニーズが保育者の勤務の継続の意思・意欲(仕事を続けたいと思うか。続けてきた理由は何か。やめたいと思ったことはあるか。やめたいと思った理由は何かなど。)にどう影響をしているか。「自分が関わっている子どもたちのこと」(極端な甘えのある子ども、生活リズムが乱れている子どもなど)と「保護者のこと」(不適切な養育態度や養育力不足など)を指標に把握する。 (2)上記のような保育ニーズを受けとめることにより、自宅への持ち帰り仕事や家族との生活にどのような影響があるか。通勤や残業などの各要素別の生活時間の実態とそれへの満足感を分析する。 (3)もっと欲しい時間はどの内容か。 (4)職場の管理体制と(1)や(2)の結果が関係しているか。 (5)保育所・児童養護施設のあり方、子どもが育つ環境、親育ち等に関する意見(自由記述)を分析する。 これらをもとに、現状の問題点を探り、保育・養護サービスのあり方への提言を行う。
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