2010 Fiscal Year Annual Research Report
環境資源勘定を用いた地域木質系バイオマス資源の戦略的利用・管理ツールの開発
Project/Area Number |
21612005
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
谷川 寛樹 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (90304188)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 征二 国立環境研究所, 循環型社会・廃棄物研究センター, 主任研究員 (30353543)
松八重 一代 東北大学, 大学院・環境科学研究院, 准教授 (50374997)
加河 茂美 九州大学, 大学院・経済学研究院, 准教授 (20353534)
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Keywords | バイオマスエネルギー / 炭素ストック / 環境経済 / 地理情報 |
Research Abstract |
平成22年度は,前年度の研究成果(人工林ストックの空間的増減モデル)を用い,都市と森林の炭素循環に関して,空間的・時間的変化を考慮した物質代謝モデルの構築を行った。具体的には,住宅用の木材需給が人工林による炭素固定に与える影響について地理条件を考慮しつつ評価を行うことを目的とする.木材需要の多くを占める住宅向け需要が変化した場合,人工林の炭素固定量がどのように変化するかを木材の需要面,供給面でシナリオを設定し,2050年までの検討を行った.需要側のシナリオでは,人口・世帯数の変化や,長寿命型住宅の導入による木造住宅の寿命の変化を考慮する.また,供給側では,木材の搬出の容易性について地理情報を考慮しつつ検討し,植林や伐採等の管理計画に関するシナリオを設定した.平成23年度は,これらのシナリオをベースにして,木材供給能力と住宅寿命とを考慮した持続可能性について深く検討を進める。
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