2009 Fiscal Year Annual Research Report
βアミロイドPETにおけるアミロイド陰性認知症患者の臨床的特徴に関する研究
Project/Area Number |
21613007
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
嶋田 裕之 Osaka City University, 大学院・医学研究科, 講師 (90254391)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安宅 鈴香 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 後期研究医 (40549755)
三木 隆己 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (90174002)
渡辺 恭良 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 特任教授 (40144399)
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Keywords | アミロイドペット / アルツハイマー型認知症 / アミロイド陰性認知症 / 高齢者タウオパチー |
Research Abstract |
近年アルツハイマー病の病理所見である老人班に存在するアミロイドたんぱくをPETにて画像化することが成功している。最初に成功したPIBは、現在世界中でもっとも広く行われている方法である。我々の施設でも2006年に成功して以来100例以上の患者さんや健常成人に行ってきた。通常アルツハイマー病では脳内にアミロイドが豊富に蓄積しているため、このPiB-PETは陽性となり、それは我々の施設の患者でも確認できた。そうした中に我々は認知症でありながらPiB-PETが陰性である患者が存在することに気付いた。我々の提唱するPIB陰性認知症は臨床的にはアルツハイマー病と診断した患者であるが、アミロイドPETが陰性でアミロイドの蓄積が証明されない認知症患者を意味する。その背景病理は高齢者タウオパチーを主として、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症また弧発性のアルツハイマー病が含まれるのではないかと考えている。本研究では、まず当科物忘れ外来を受診する認知症患者の中から、上記の定義に当てはまるPIB陰性認知症患者を抽出することにあったが、本年度は1例の患者をエントリーすることができた。そしてそれらの患者に対して、当初の研究計画で予定した通り、FDG-PET、MRI、髄液中のAβおよびTau蛋白の測定を行い、ApoE遺伝子多型を決定した。また我々それらの検査に加えて次年度では、レビー小体型認知症を鑑別診断するためにMIBGF心筋シンチを行うこととした。これは中枢神経疾患には保険適応外となるため倫理委員会の了承を得た。また高齢者タウオパチーの中の嗜銀顆粒性認知症を鑑別するためにMRIにて本疾患に特徴的な前方海馬の萎縮を定量的に評価するために画像のSPM解析を行う準備を行った。来年度はさらに患者を集積し、データの蓄積を行う予定である。
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Research Products
(4 results)