2011 Fiscal Year Annual Research Report
βアミロイドPETにおけるアミロイド陰性認知症患者の臨床的特徴に関する研究
Project/Area Number |
21613007
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
嶋田 裕之 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (90254391)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安宅 鈴香 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 研究医 (40549755)
三木 隆己 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (90174002)
渡邊 恭良 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 特任教授 (40144399)
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Keywords | アミロイドPET / アルツハイマー病 / バイオマーカー / アミロイド陰性認知症 |
Research Abstract |
PIB陰性認知症は臨床的にはアルッハイマー病と診断された患者であるが、アミロイドPETが陰性でアミロイドの蓄積が証明されない認知症患者を意味する。その背景病理は高齢者タウオパチーを主として、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症また弧発性のアルツハイマー病が含まれるのではないかと考えられている。本年度の研究では、昨年に引き続き当科物忘れ外来を受診する認知症患者の中から、上記の定義に当てはまるPIB陰性認知症患者を抽出したが、本年度は2例の患者をエントリーすることができた。そしてそれらの患者に対して、当初の研究計画で予定した通り、FDG-PET、MRI、髄液中のAβおよびTau蛋白の測定を行い、ApoE遺伝子多型を決定した。また昨年度に引き続きレビー小体型認知症を鑑別診断するために全例にMIBG心筋シンチを行った。以上の検査はすべて当院の倫理委員会の了承を得ている。健常対照群はボランティアで応募した人に対して、認知機能検査、頭部MRI、心筋シンチを行った。その結果PIB陰性認知症群の中には心筋シンチで取り込みの低下が認められる、いわゆるレビー小体型認知症該当する患者は存在しなかった。またMRIにて前方海馬の萎縮を定量的に評価するために画像のSPM解析を行った。その結果SPM解析では側頭葉内側面で有意な萎縮を示す患者も存在したが、PIB陰性認知症としては?前部で統計学的に有意な萎縮が認められた。また前頭側頭型認知症と考えられる症例も認められた。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Genetic polymorphysms involved in dopaminergic neurotrasmission and risk for Parkinson's disease in a Japanease population2011
Author(s)
O.Kiyouaia, T.Miyake, M.Koyanagi, T.Fujimoto, S.Shirasawa, K.Tanaka, W.Fukushima, S.Sasaki, Y.Tsuboi, T.Yamada, T.Oeda, H.Shimada, et al
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Journal Title
BMC Neurology
Volume: 11
Pages: 89-97
DOI
Peer Reviewed
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