2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21650007
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
天野 憲樹 岡山大学, 教育開発センター, 准教授 (30313703)
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Keywords | アンチ・ユビキタス / ICT / LMS / eラーニング / 学習コンテンツ |
Research Abstract |
申請時の研究実施計画にもとついて研究を行った.以下は本年度の研究実績である. ■学習管理システムの改良・改善:昨年度までに設計・実装したアンチ・ユビキタス・ラーニングを支援する学習管理システム(LMS)を改善した。具体的には,HTML5とPHPを用いてLMSを再構成した.HTML5は次世代のHTML標準として仕様が固まりつつあり,これまでのHTMLよりも格段に表現能力が上がっている.LMSの今後の拡張という観点からも,またより良いユーザインタフェースの実現という観点からもHTML5を利用したLMSの再実装は非常に意義のある改良である. ■学習コンテンツの構成方式に関する改良:学習コンテンツについてもHTML5を用いた構成方式に改め,既存のコンテンツをHTML5で再構成した.HTML5はグラフィックスを扱うことが比較的容易であるため,学習コンテンツのユーザビリティーを高めるうえで,非常に有効である.また,課題であった実行効率についても,学習コンテンツの作成にFlashを使わずHTML5だけを利用することで,学習コンテンツの有効・無効化を実現しつつ,その実行時コストを抑制することができた.この意義は非常に大きい. ■擬似的なアンチ・ユビキタス・ラーニングの提案と実験:本研究で実装した学習管理システム(LMS)は,あくまでもプロトタイプに過ぎず,大規模な実験をするのは難しい.そこで,既存のLMSを用いてアンチ・ユビキタス・ラーニングを擬似的にシミュレートする方式を考案して実際の授業で実践し,その有効性を確かめた.これは当初の計画にも本年度の計画にもなかったが,非常に意義のある研究である. 以上に加えて、本年度も研究成果の発表を行った.
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