2010 Fiscal Year Annual Research Report
ネットワークコーディング理論及び高度情報ネットワークへの応用と評価
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21650013
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
李 頡 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (50251046)
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Keywords | ネットワークコーディング / 定量的システム評価 / ネットワークアーキテクチャ |
Research Abstract |
本年度では、引き続き現実で複雑な情報ネットワークに対応できる非線形確率ネットワークコーディング方式の原理を解明し、その手法と応用について研究を行っている。 1.既存のネットワークコーディング方式における足算の混ぜ合わせなどの線形的な演算に、掛算、割算、転送の確率を導入し、それに対応している非線形確率ネットワークコーディング方式の数理的な枠組を解明している。 2.よく使われているレイリーフェージングチェンネル上の双方向無線リレーネットワークにおけるネットワークコーディング方式について深く研究している。まず、このような無線ネットワークにおけるネットワークコーディングの定式化を提案している。また、問題の最適解、つまり、最適なネットワークコーティング方式を研究し、その実現手法を提案している。さらに、計算により、提案手法の有効性を示している。 3.従来のネットワーク経路選択(ルーティング)に使われているネットワークコーディングの概念を拡張し、移動基地局を持つ無線センサーネットワークにおける環境などのデータを収集するネットワークコーディングの原理と実現手法について研究を行っている。この問題について、高度な数理的な枠組を構築し、その対応の非線形確率最適化問題の性質を解明している。 4.さらに、非線形かつ確率ネットワークコーディング方式の原理、手法及び有効性について数理的な手法及び計算機シミュレーションを用いて、深く研究を行っている。
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