2011 Fiscal Year Annual Research Report
ネットワークコーディング理論及び高度情報ネットワークへの応用と評価
Project/Area Number |
21650013
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
李 頡 筑波大学, システム情報系, 教授 (50251046)
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Keywords | ネットワークコーディング / 定量的システム評価 / センサーネットワーク / 効率的なデータ収集 |
Research Abstract |
本年度では、引き続きネットワークコーディング方式の原理手法及び高度情報ネットワークへの応用及び評価について研究を行っている。 1.従来のネットワークコーディングの原理を拡張し、ユビキタス情報ネットワークの重要な一つであるセンサーネットワークにおいて、移動基地局による連続データ収集の原理を研究し、個別ネットワークコーディング(Separate Network Coding)手法を新たに提案している。計算モデルと数字シミュレーションを用いて、提案した手法の有効性を明らかに示している。さらに、クラスタベースの個別ネットワークコーディングの手法も提案している。それらの研究成果の一部は国際会議ComComAp 2012などで採択或いは発表されている。 2.ネットワークコーティングの手法を用いて、これから有望な協調通信(Cooperative Communications)において、無線情報ネットワークに適しているメディアアクセス制御(Media Access Control)の原理を研究して、その実現手法を提案している。その研究成果は国際会議IEEEWCNC2012で発表されている。 3.研究の拡張として、無線情報ネットワークの適応的な中継による転送率を向上させる原理を研究し、その実現手法を新たに提案している。システム評価により、提案手法の優位性を示している。 4.無線情報ネットワークのようなマルチ基地局を持ちネットワークのQoS(Quality of Service)を向上するための全体比例の公平スケジューリング方式とその原理を研究し、その実現手法を提案している。 5.さらに、非線形かつ確率ネットワークコーディング方式の原理、手法及び有効性について数理的な手法及び計算機シミュレーションを用いて、研究を展開している。
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